![]() 神経痛は治っていませんが、家でゴロゴロしたくもないので、思いきって銀座まで出掛けました。買いたいものも、買えるものもないと思いますが、この古書市は趣味がいいので、見るだけでも楽しいからです。 会場に着いたのは、午後2時近かったのですが、やはりすいていました。出店もいつもより少ないようです。呂古書房は、相変わらず豆本や書票など、いい趣味のものを出しております。昭和50年に復刻した戦時中の少年倶楽部の附録、ペーパーキットの戦艦三笠や、エンパイアステートビルが8,000円、SFもの空中軍艦が10,000円。絵葉書、銅版画、色紙、手紙、写真(帳)、等々、一つ一つ見ていけばいいのでしょうが、欲しくなっても困ります。でも、ちょっとおもしろいものがありました。昔の新聞の連載小説の挿絵や、漫画家の風刺画です。挿絵の方は、私が木版画の下絵にも使えるなと思っていた作家のものでした。数十枚ありましたが、1枚2,000円。 ![]() これは近藤日出造氏の政治風刺の原画です。1972年大平外相(当時)が訪ソして、ブレジネフ書記長(当時)の腹の内を覗くというテーマです。首相がコスイギン時代ですが、旧ソ連はイシコフ漁業相、グロムイコ外相と、首相が変わっても大臣はずーっと同じ人でした。これは1枚600円。似顔が似ているのは当然ですが、近藤日出造さんという懐かしい人と時代を想い出させてくれました。 盆栽の梅がようやく一輪咲きました。でも、香りは一輪以上のものがあります。
私より、もっともっと地図好きな方の著作です。今尾恵介著『地図の遊び方』ちくま文庫。目次を記せば、1.地図の向こうに見えるもの。2.お国変われば地図も変わる。3.地名が変わっていく……。4.使いやすい地図とは。5.自分流地図の楽しみ方。ですが、1枚の地形図から読み取れる情報の楽しみ方がすごい。海ばかりの地形図。政治や発行元の都合で作られてしまう地図。今この場所は、百年前何があったか、なんて、先日の‘江戸古地図’の話みたいなものがあったりします。
昔の地形図を元に、旧街道を捜し歩いたり、外国の地図を買い求めたら、イタリア語ではドイツのミュンヘンがモナコと記されているのは何故か、など、ヨーロッパの国々がお互いの国を自国の言語でどのように言い表しているかという一覧表までありました。たとえばドイツ。英国はジャーマニーと言い、フランスではアルマーニュ。ドイツ自身は、ドイチュランドなどです。日本が自国のことを、ジャパンではなくて日本と言ってるのと同じです。 地名や人名は、現在はNHKをはじめマスコミは現地読みを基本にすることになっていますが、つい最近までそうではありませんでした。特に中国は漢字の日本読みで済ませていました。 あと地図上の記号比較。日本は官公庁の記号が圧倒的に多いのだという。そういえばそうだ。これは官制地形図に何が期待されているかという位置づけの問題で、欧米の地図では教会の記号が多種に及んでいるんだそう。なるほど。 ここかしこに興味の目が開かされます。そして驚くことに、一万分の1と、五万分の1の地形図の新規作成を中止してしまったのだという。地図のデジタル化で、紙の地図が売れないためだというのです。もうビックリです。そういえば、五万分の1の地形図なんてここ何年も買っておりません。スマホとか、カーナビのようにどんどんデジタル化していくのです。楽しみ方が変わってしまうのかもしれません。 今年はやらないのではないかと思っていた[松屋の古書市]の案内が、パリに行っている間に来ておりました。松屋のホームページにも、東京古書組合のホームページにも出ていなかったのに、今年は中止と思っていましたので少しホッとしております。 また、写真工芸大から、土門拳写真展の案内も来ておりました。写真工芸大は、土門拳さんのネガフィルムたくさん持っているのだから、仏像の写真など焼き増しして売ってくれないかと思うのですが、何か難しいことがあるのでしょう。今日の日曜美術館は写真家の[木村伊兵衛・天然色でパリを撮る]。国産初のカラー写真の成果を見るために、あるフィルムメーカーの依頼で氏をパリに派遣した際の話です。渋谷支店にいた際、支店長の実の弟さんが写真家の藤原新也さんでしたので、木村伊兵衛賞(新也さんも受賞してます)とかの話は時々聞かされておりました。 ここ最近、テレビで古い写真と今の風景を比較して見せているコーナーがしばしば見受けられます。多くが昭和30年代との比較ですが、懐かしい風景を見ることがあります。ちょっと昔の芸術新潮に「写真家・入江泰吉が残そうとした奈良」(1992.4月号)という特集があって、白黒写真が多いのですが、奈良だけでなく、昔はみなこんな風景だったよなぁ、と懐かしい思いがいたします。 先日の京王の古書市にも、絵葉書類がたくさん出されていました。松屋の古書市にも、写真集や絵葉書類がたくさん出てくると思います。歳をとると、希望がない分、懐古する時代が多くなってくるようです。 ![]() ![]() 冷たい雨が降っております。今週末は、東博の≪北京故宮博物院200選≫展に行く予定だったのですが、どうも体調が思わしくなく、家で休養になりそうです。というのも、坐骨神経痛という診断で、歩くのはいいのですが、座って立ち上がって2~3歩が歩けないのでございます。先週、日本中が一番寒くなった日(10日)に、週明けで暖房がまだ十分行きわたらず、足元がとても寒く感じられた日があり、翌日から腰のあたりがダル重い感じがしまして、こりゃまたギックリ腰になるんじゃないか、と不安だったんですが、2・3日して、どうもいつもの感じと違うので医者に行きましたら、ご推察の通り坐骨神経痛と言われてしまいました。何だかとても爺むさい気がして、ガッカリしております。神経痛なんて、ピリピリ痛いもんだと思っておりましたが、実は筋肉のコリなんだそうです。歩くと痛くなる人と、座っていると痛くなる人があって、私は座っていると痛い患者になります。お尻の壷がピクッと痛ダルイ時があるでしょ。あれがずっと続いている感じです。通勤はしていますが、歩き始めが怖いですね。あと、人とぶつかって、腰がポキッといくんじゃないかという不安が。寝ているのが一番楽です。ギックリ腰と一緒です。 でも、‘明清上河図’見たいなぁ。でも、東博の情報では、毎日入場に1時間。絵の前で240分、と出ているのです。24日が最終公開日です。中国政府の門外不出、天下の名品。国宝中の国宝です。北京に行ったって、見られない作品です。最低5時間立ちっぱなしは、今は無理でしょう。日曜美術館のビデオを見るしかないかなぁ。まあ、行ってもテレビ以上に見ることは出来ないだろうけど、どんな装丁になっているのか。描線と本物の色は是非見ておきたい。せっかくの機会なのに、誠に残念です。 ![]() さて、パリ土産ですが、今回は食べ物が主になりました。バター、チーズにはじまり、チョコレート、ジャム(おフランスでは、コンフィチュールと言うのでざます。ホホホ。)等等。ボンマルシェ百貨店の食品館を視察し、ラファイエットデパートのグルメ館や、プランタンデパート裏のスーパー・モノプリはほぼ毎日訪れてました。近所で買物してるわけじゃないんだからと思いましたが、男の私でも見るだけでも楽しい売り場です。うまそうなものがいっぱいあります。 ![]() ![]() ![]() 過去にチーズは何回も持って帰りましたが、運んでいる間に熟成してしまい、すっかり風味が悪くなってしまうものだから少量にしたり、今回は教えられて知ったエシレやボルディエールバターなど、ユーロが安いものですから(1ユーロ百円感覚です)、つい買ってしまいます。それに半生の果物、スモークされた魚など(これは連れ愛の好み)。私としてはイタリアのパルマ産の生ハム・サンダニエレの塊が欲しいんだけど、最近は空港に生ハム専門の嗅覚犬がいるので諦めてます。昔、生ハムを持ち込もうとして見つかってしまい、投棄されるのならとその場で食べてしまった人を知ってますが、気持ちわかります。 カマンベールやエメンタールは買いましたが、空港に栗の葉で包んだ珍しいチーズを売ってましたので、余ったユーロで買ってみました。帰宅して「チーズ図鑑」で調べてみましたら、“バノン・フォイユ”という南仏のチーズだそうで、本来はヤギの乳で作るのが、これは牛乳で作ってあるそう。ヤギの乳で作ったチーズは、ギリシアやトルコで食べたことがありますが、かなり癖があって(臭い)、牛乳で作ったとあって安心しました。今、熟成を待ってます。 私自身のお土産は、今度もペーパー模型です。オペラ座と、モンサンミッシェル。オペラ座の模型は、半分に分かれて、内部も見られるというもの。ドイツやフランスでは結構精巧なペーパー模型があるので、楽しいです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 帰国前日の夕食は、サン・ラザール駅前のブラッセリー‘モラール’にしました。本当は、パリに着いたその晩に来る予定でしたが、2人とも飛行機に酔って疲れてしまい、プランタンデパートの洋菓子屋からケーキとパンを買ってきて済ませてしまったのでした。 このブラッセリーは、今回宿泊のホテルからでも歩いて2~3分。過去何度も来ています。この店のまん前に「コンコルド・サンラザール(現在は、コンコルド・オペラに改称)」という4星ホテルがあり、弊社のパリ支店の事務所がはいっていたために、昔はかなり利用したホテルだったので、よく来ました。この界隈では、生ガキが食べられる所ですし、内装も鏡の壁や、シャンデリア、それにミーシャ風の絵画が壁に描かれていて、ちょっとシャレた有名ブラッセリーです。南のモンパルナスには‘クーポール’や‘ル・ドーム’といった由緒のあるブラッセリーがありますが(この2軒もおすすめです)、オペラ界隈ではここくらいでしょう。気楽に何でも食べられるし、安い。第一日本語のメニューがあります。夕食でもチョイスメニューで、夕食が34ユーロ(前菜、メイン、デザートの3コースです。中身も数種類から選ぶことが可能です)。 パリ最後の食事なので、3人で各自好きなメニューを頼み、私は冬のパリの名物、海の幸盛り合わせ(写真が1人前34ユーロ)を追加しました。オニオングラタンスープ、エスカルゴ、鴨のグリル、3種の魚のスープ煮、クレープシュゼット等々。道具も、ナイフ、フォークは、2から3本、それにエスカルゴ用のはさむ道具、海の幸用のスティックやら何やらで、テーブルはいっぱいです。手術するわけじゃないんだからと思いますが、娘は嬉しそうです(出発する前に、ナイフとフォークがいっぱい並んでいるレストランに行きたいと言ってましたもんで)。連れ愛は、仕事上貝類は自粛、まして生ガキは厳禁なのですが、火を通したエスカルゴだけ食べてました。 それにしても、冬のパリで食べる生ガキは何であんなに美味しいんでしょう。日本で、レモンをかけて同じようにやっても、美味しくないのは何なんでしょう。現在のフランスの種ガキは、ほとんど日本から送られた種ガキなのに(二・三十年も前になりますか、タンカーがブルターニュ沿岸で座礁して油が流れ、カキが全滅して、世界中に種ガキを求めた際、日本産のカキが一番良かったので、以後確か宮城県産を種ガキにしたと聞いています)。それが今回の東日本大地震で宮城県産のカキがだめになり、今度は逆にフランスから種ガキが送られてきたそうですが。まぁ、何ていい話なんでしょ。 ![]() 今回、食べていたばかりではありません。行きたい博物館はありまして、工芸技術博物館とか、建築遺跡博物館はこれまで行ったことがないので、行きたいところでした。娘は、モード・装飾・広告博物館(三館併設施設)など。 ![]() 冒頭の写真は、建築遺跡博物館の入口です。ここは、フランスの建築物の実物大レプリカや、建築模型が、これでもかと展示されているところ。レプリカも実物から石膏模型をとり、忠実に復元したものや、技術保存のための模刻が展示されています。模型がまた素晴らしく、いくら見てても飽きません。教会の雨樋いの意匠など、普段は高い所にあるものも真近に見ることができます。装飾博物館では、家具や生活用品。いわゆる置物、飾り物にいいものがあります。台北の故宮博物院に負けていません。部屋全体の調度をそのまま展示していたり、食器、焼き物、染織、金属工芸、木工、象嵌、日本や中国の漆器まであります。ここも見ていて飽きません。ルーブルの工芸品室も素晴らしいですが、ここは個人の趣味が見える展示です。ルーブル美術館の建物(元大蔵省)につながっていますので、ルーブル見学のついでに是非ご覧下さい。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() パリのお菓子屋さんで『ラデュレ』というマカロンで有名なお店に連れて行かれました。ピーナツ味のマコロンなら知っていますが、「マカロンなんてシャレたお菓子は食べたこと無い」と言いましたら、「食べたことあります。何食べさせても一緒なんだから」と、呆れられてしまいました。 マカロンとは、メレンゲの焼き菓子の間に生クリームがはさんであって、その生クリームのフレーバーがいろいろあり、誠に軽いお菓子です。ですが、そこのサロンでいただける朝食や、ランチがいいんだそうです。 サンジェルマン・デ・プレにある本店に行きましたら、店舗の奥にサロンがありました。2階は貴族の館のようなシックなレストランです。事前に調べておきました。ちなみに、このお店のホームページには日本語のサイト(店名の赤字をクリックして下さい)があって、海外の出店では日本がダントツの出店舗数です。売り場には日本人の店員さんもいます。中国人には、まだ見付かってないようです。 事前の計画ではここで朝食をいただく予定でしたが(今回のホテルの朝食は美味しくないとの評価でしたが)、しっかりホテルで朝食を食べてきたので(まずいことなんか全然ありませン)、お茶にしましたが、連れ愛いはあくまでも朝食のフレンチトースト、娘はパフェ(イスパハン)で、私はサバラン。写真がそれです。甘いものは飽くまで甘く、というのがフランス文化ですが、メープルシロップは瓶ごとサービスされるし、サバラン用のリキュールもたっぷり滲みていますが、生クリームが甘くないので濃厚な牛乳のうまさとコクとが判ります。日本の生クリームはまだこの領域に達してませんね。パンやケーキ、それに牛乳も千年以上の文化の蓄積がある分、日本に勝っていると思います。 お土産にマカロンを各種一揃い、綺麗な化粧箱に入れてもらいましたが、帰りの空港にも屋台のようなお店が出ていてそこでも調達できたのでしたが、これは本店で買ったもの。飛行機の中では乗員の方に冷蔵庫に入れてもらい、食べたことすら忘れていた日本の出店のマカロンとは、また一味違うマカロンでした。 新春歌舞伎を見てきました。昨年と言わず、ここ何年かは寄席に行くより歌舞伎に行く機会の方が多くなってしまいました。落語はもっぱらテレビで聴かせてもらっています。 新橋演舞場の初春大歌舞伎の夜の部演目は、矢の根、連獅子、め組の喧嘩です。吉右衛門さんが連獅子を舞うのは30年ぶりとかですが、昨年亡くなった富十郎さんの御子息鷹之資(12歳)くんを、実に我が子の芸を見るような眼差しで見ている風で、芝居親として、まさに我が子を谷底へ落とす連獅子の内容そのもの。それがとても印象的でした。吉右衛門さんは、大好きな役者ですが、私には鬼平の印象が強くて、歌舞伎でもどうしてもそういった所作を求めてしまうのですが、今回はセリフもなく、表情だけですので、目の芸が一層印象深く見えたのかもしれません。座席は4列目の22番。舞台を中央から見る位置でしたが、め組の喧嘩は神明末社のめ組が勢揃いをして水盃をとり、足の滑りを止める所作の所ではこちらまで水が掛かりそうで、相撲取りの幟が回るところでは頭の上を風が舞いました。演題は喧嘩ですが、華やかで賑やかしもたくさんあって、何とも言えない晴れやかな、さすが新春の演目。良い気分にさせていただきました。
再びパリの話にします。夕食です。店名は“コントワール・・デ・ラ・ガストロノミー”。フォアグラの専門店です。 ![]() ![]() ![]() レストランが本業なのか、販売店が本家なのかはわかりませんが、隣り合っています。場所は、元の市場があったレ・アール地区。3年ほど前、娘ども2人がここで食べてきて、もうしばらくはフォアグラは食べなくてもいい、と言うくらい食べたんだそうです。フォアグラのソテーか、カツ(エスカロップ)が食べたかったんですが、メニューになくて、実際に頼んだものは、カルッパッチョ(16ユーロ)、鴨のロースト(16ユーロ)、フォアグラノラビオリ(19ユーロ)、カフェ(6.5ユーロ)、洋ナシのポアレ(8.5ユーロ)。飲み物は、私はサンセール赤。同行2名はガス入りの水ペリグリーノ1L。どれも美味しかったですが、カルパッチョとラビオリが秀逸。昼にも似たようなラビオリを食べましたが、こちらは量も多く、食べでがあります。カルパッチョは薄くスライスされてきましたが、口に入れると溶けてなくなってしまいます。岩塩がはいっていて、時々ガリっとしますが、これがフォアグラの甘みを増加させています。初めはこれだけじゃ足らないんじゃないかと思いましたが、ギャルソンはこれでいいよ、と追加は不要とのこと。仰せの通り、このメニューで3名なら十分でした。 デザートも洋ナシにカシスのシャーベットとブドウ。それとエスプレッソに焼き菓子が添えられて、これ全部で79ユーロ。3人分の夕食でしたら安いでしょう。
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今年はやらないのではないかと思っていた[松屋の古書市]の案内が、パリに行っている間に来ておりました。松屋のホームページにも、東京古書組合のホームページにも出ていなかったのに、今年は中止と思っていましたので少しホッとしております。
また、写真工芸大から、土門拳写真展の案内も来ておりました。写真工芸大は、土門拳さんのネガフィルムたくさん持っているのだから、仏像の写真など焼き増しして売ってくれないかと思うのですが、何か難しいことがあるのでしょう。












冒頭の写真は、建築遺跡博物館の入口です。ここは、フランスの建築物の実物大レプリカや、建築模型が、これでもかと展示されているところ。レプリカも実物から石膏模型をとり、忠実に復元したものや、技術保存のための模刻が展示されています。模型がまた素晴らしく、いくら見てても飽きません。教会の雨樋いの意匠など、普段は高い所にあるものも真近に見ることができます。





新春歌舞伎を見てきました。昨年と言わず、ここ何年かは寄席に行くより歌舞伎に行く機会の方が多くなってしまいました。落語はもっぱらテレビで聴かせてもらっています。
新橋演舞場の初春大歌舞伎の夜の部演目は、矢の根、連獅子、め組の喧嘩です。吉右衛門さんが連獅子を舞うのは30年ぶりとかですが、昨年亡くなった富十郎さんの御子息鷹之資(12歳)くんを、実に我が子の芸を見るような眼差しで見ている風で、芝居親として、まさに我が子を谷底へ落とす連獅子の内容そのもの。それがとても印象的でした。吉右衛門さんは、大好きな役者ですが、私には鬼平の印象が強くて、歌舞伎でもどうしてもそういった所作を求めてしまうのですが、今回はセリフもなく、表情だけですので、目の芸が一層印象深く見えたのかもしれません。
再びパリの話にします。夕食です。店名は“コントワール・・デ・ラ・ガストロノミー”。フォアグラの専門店です。 


レストランが本業なのか、販売店が本家なのかはわかりませんが、隣り合っています。場所は、元の市場があったレ・アール地区。3年ほど前、娘ども2人がここで食べてきて、もうしばらくはフォアグラは食べなくてもいい、と言うくらい食べたんだそうです。