ここのところ毎日の通勤時間は、東大寺と興福寺に関する本を読んでおります。通勤時間は私の唯一と言ってよい読書時間です。片道2時間弱ですが、30数年ですからかなりの本を読んだことになります。成果は別ですが。
で、先日小学館の週刊『古寺を巡る 興福寺』を買求めましたら、今日講談社から週刊『日本の仏像 興福寺①阿修羅』が出ました。添乗には重たい本は持って行きたくないので、ちょうどいい本です。副題に“国宝館の至宝”となっているので、銀の仏手や華原馨(本字は下が石)が出ているかなと思いましたが残念、載っていませんでした。仏手はともかく、華原馨は鋳造の工芸品としては説明しないわけにはいきません。大仏や梵鐘のような大きな鋳物ではありませんが、8世紀のものとしては精緻で誠に美しいものです。このほか、天燈鬼や竜燈鬼などかわいらしい工芸品のような仏像も大好きです。ここの売店に売っているクリアファイルに天燈鬼のものがあって、表面は正面の姿、ウラにはその後ろ姿が写っているのですが、そのお尻が赤ちゃんのように実にかわいらしいのです。本物のうしろ姿は見られないので、学生には、いつもこのファイルを推奨しています。 ![]() 華原磬クイズ!! 第1問、、華原磬には4匹の竜がありますが、雌雄の区別は何でわかるのでしょう? 第2問、中心上部に台のようなのがありますが、そこには何があったのでしょう? 第3問、一時期、華原磬は鎌倉時代の作という説がありましたが、何の根拠でそういわれたのでしょう? 第4問、竜はなぜ皆、口を開けているのでしょう? こんなので説明したらいかが・・・ また難しいことを。 鳳凰の雄雌は鳴き声で区別したと思いますが、龍は何でしょう? 2問目は、菩薩の坐像です。 3問目。金鼓が鎌倉時代のものだから。 最後の質問は、舌が長いからではなく、火を吐くので、火傷をしないようにというのではまさかないでしょうね。……降参です。 お答え 答1、鬣(たてがみ)が逆立っているのが雄、ねているのが雌だそうです。(岡崎譲治説) 答2、正式には合掌の菩薩坐像、おまけにこの台はくるくるまわるのだそうです。 答3、正解。 答4,口の中に玉をいれていたようです。その痕跡があるそうです。 もうひとつ、文献では、この金鼓を打つための槌をもつ波羅門形の彫刻があったそうです。とすると、この磬は実用ではなく、オブジェのようだったのかもしれません。 以上、文献からの引用です。 いっしょに行く学生さんがこれを見ていないことを祈ります。 ネタがバレバレでは立つ瀬がないもんね。 回答ありがとうございます。なるほど、龍は玉を口に含んでいますね。
雌雄の別がたてがみとはこれもなるほどです。龍とドラゴンはどこが違うかなど、想像上の動物とはいえ、追求すると面白いかもしれません。 バラモン像のことは、原本は読んでいませんが、大江親通の『七大寺巡礼私記』に書かれているとか。菩薩の坐像のことも。 ところで、中国の建築物の門前にいる唐獅子(狛犬)ですが、あれにも雌雄がありますが、お稲荷さんにいるキツネにも雌雄の別があるんでしょうかね。なんかありそうじゃないですか。じゃないと、一対の意味がないですから。
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