フィレンツェ:スペーコラ博物館
2010年 01月 26日
通常の観光ではまず行かないところなので、前々から行ってみたかったところでした。フィレンツェ中央駅から歩いて15分ほど。アルノ河を渡り、左手に壮大なピッティ宮殿を見て100m、スペッタ・コロンダ博物館があります。入口には‘トリチェリの原理’を発見したガリレオ晩年の弟子トリチェリの彫像があります。元は科学博物館(スペコラとは宇宙のこと)でした。
入場料を払って階段を上っていくと、まず昆虫の標本。蝶、甲虫からはじまり、鳥・鳥・鳥、魚・魚・魚、動物・動物、動物のおびただしい標本。よくぞ集めたものです。じっくり見たいところですが、どんどんとばしていかないとヒトのところへたどりつけません。眼、耳、鼻、口などの器官。頭、腕、足などの部位。骨格、神経系、循環器系、筋・筋肉等々。驚くべき標本です。すべて蝋細工の作り物です。色彩は言うにおよばず、血管や臓器の感触まで感じられます。学校の人体模型など問題ではありません。目玉男の親玉のような目。巨大な三半規管。病理学の教科書とはいえ、その精巧さには驚かされます。ヨーロッパで蝋人形館はあちことにありますが、こういった歴史があるからでしょう。日本の食品サンプル顔負けです。
そしてようやく3人の美女。3人とも全裸のあられもない姿でハラワタをさらけ出していますが、「ねぇ、ねぇ、私のハラワタ見て、見て」とばかり、手の指は髪の毛を巻いて、うっとりと恍惚的表情さえ感じさせます。これはもう芸術作品です。その表情を写真でお見せしたいのですが、ガラスが反射してうまく撮れません(もとより写真は禁止なのですが)。7
最後は別棟の鉱物標本です。しかし、展示の仕方が見世物的です。今回はクリスタル系の企画展だったのですが、大きな結晶系ばかりの展示です。綺麗ですが面白みはありません。
出口でお土産用の資料を売っていましたので、自然銅の小さな結晶をで3つほど(1個10ユーロほど)買いました。
時間があれば皆さま、是非一度お訪ねくださいませ。これでもか、に圧倒されます。
by jf1ebpkh
| 2010-01-26 22:29
| 旅
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