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日記


by JF1EBPKH
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ニッポンの海外旅行

  「最近の若者は海外旅行に行かなくなった」という。どうしてなのか。興味があったので読んでみました。山口誠著『ニッポンの海外旅行』(ちくま新書)。著者は1973年生まれ。専門がメディア研究なので、旅行をメディアと関連して最近の海外旅行を論じています。
  結論から言えば、最近の旅行は歩くことを嫌い、、‘買いと食い’の旅で、現地の人と言葉を交わすこともない孤人旅行であり、航空券とホテルだけで成り立つスケルトンタイプの海外旅行は、安さだけで判断され、値段が付けられない文化とか歴史が抜け落ちているからだという。判ったような、しかし、それが理由か?というと違うでしょ、と言い返したくなるような論文でした。商社に入社した社員が、海外赴任をしたがらない理由もよく解りませんが、今の若者は自分の興味以外に興味を持とうとしない(何故なのかはわかりませんが、自閉症的な育ち方をしてしまったからというほかはないと思います)からだと思います。
  それに反して、中高年は元気です。25日からのイタリアの職人工房めぐりは、おかげさまでキャンセル待ちが出るほどのお申し込みがあり、参加者33名は全員女性、それも60歳以上の方がかなりいらっしゃいます。添乗は別の人に依頼しようと思っていたのですが、結局私が行く予定です。帰国した翌日、パリへ行く団体があり、9月は海外団体4本、国内団体6本持ってますので、今月は夏休み返上で仕事しています。漏れてしまうことはないか、とても心配しながらの添乗です。気力も体力も昔ではありません。お世話するより、お世話されたい歳ごろです。大丈夫でしょうか。

ニッポンの海外旅行 若者と観光メディアの50年史 (ちくま新書)

山口 誠 / 筑摩書房


by jf1ebpkh | 2010-08-18 21:59 | | Comments(0)