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日記


by JF1EBPKH
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宮大工

   私にご紹介したい人がいるから、と行ってみましたら瀧川社寺建築瀧川昭雄さんという方でした。このたびの奈良遷都1300年祭のメイン会場、旧平城宮大極殿、朱雀門を復元、施行された会社です。今は興福寺の中金堂を再建しています。
 これまでに育てられた宮大工さんは100名を超え、今でも60名ほどの宮大工さんを動かしているという。たぶん今の日本では最大の宮大工工房なのではないでしょうか。立ち話ながら、いろいろお話をさせていただきましたが、氏のところには奈良の4系統の宮大工の古図面が全部集めてあるのだそうです。西岡さんの法隆寺から、室生寺、東大寺など。興味があればぜひ見にいらっしゃい、と言っていただいたので、これはおうかがいするしかありません。会社は奈良の桜井ですが、ここは奈良の木材の集散地です。吉野の杉を筆頭に、今でも多くの材木商がここにあります。
  東大寺の七重塔再建の話になって、東大寺さんももっと発表をあとにしないから木材の値段があがってしまって、と。今回の大極殿復興では、用材の手当てを20年も前から始めていたそうです。大寺院に必要な大径木は、材木そのものがありませんし、あれば途方もなく高い値になってしまいます。台湾はすでに輸出を禁止しています。お金があっても買えなくなる時代になっているのです。集成材、貼り材など、現代の科学で作られるのも可能ですが、文化財とはそんなものではないでしょう。早くお伺いして、見せていただきたいものです。
 
宮大工_e0116694_165941100.jpg
 
by jf1ebpkh | 2010-08-22 15:27 | 趣味 | Comments(0)