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日記


by JF1EBPKH
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フィレンツェの職人工房めぐり7

フィレンツェの職人工房めぐり7_e0116694_22212653.jpg   今回ご参加のお客様の中に、ご自分でモザイク画なさっていらっしゃる方があって、ガラスやモザイクを見るのが楽しみですと事前のアンケートに書いてありました。モザイク工房は2件予約しておりましたが、工房一軒ごとの見学時間が予想以上にかかってしまい、いくつかは行けなくなってしまったので、手土産を持ってお詫びに伺いました。。
   写真の‘ピッティモザイク’はフィレンツェでも大きな工房です。質問の中でわかったのですが、ナント文化学園の玄関(大学・専門学校・本部)3か所のモザイクを設計施工した工房だったのでした。一同ビックリ。
   モザイクは中東のダマスカスあたりが発祥と聞いていますが、フィレンツェのモザイクもメディチ家伝世のもので、テーブルの天板や飾棚、衣装箱など、貴族社会で用いられました。
工房は店舗の裏にあり、入口には材料となる孔雀石、虎目石、ラピスラズリなどがたくさん置いてあります。私には、この石のほうが興味がありました。フィレンツェの職人工房めぐり7_e0116694_237050.jpg   
   この原石を薄くスライスし、原画に合わせて切っていくのですが、昔の道具も使っているとかで、弓型の弦に鋼線を張り、金剛砂を播きながらの作業です。これは東洋も西洋も一緒です。この糸鋸状の弦は何で出来ているのかの質門があって、通訳さんは栗と訳してましたが、栗材は弦にならないでしょう。栗は鉄道の枕木にはなりますが、弦は梓か真弓でしょう。東洋では竹です。植物の訳語は難しいのです。日本と中国とでさえ、同じ漢字でも植物は全く違う場合がよくあります。金剛砂もスッと訳語が出てこなかったので私が補足したのですが、さすが現在の通訳さんは電子辞書をお持ちなので、すぐ引いていました。金剛砂の意味がわかったようです。
フィレンツェの職人工房めぐり7_e0116694_23181182.jpgフィレンツェの職人工房めぐり7_e0116694_23185722.jpg

左は、色見本の石。右は、作品。
   
by jf1ebpkh | 2010-09-11 23:10 | | Comments(0)