私の本棚
2011年 05月 17日
時代小説は、言葉遣いや時代考証がウソっぽいと読む気が萎えてしまいます。お芝居にも言えますが、三田村鳶魚翁は時代考証がなっていないと、その作家にそっぽを向いたようです。それも無理ない話です。でも、時代考証に100%忠実でなくても、それっぽい雰囲気であれば、フィクションですから許容されると思います。武家や職人、大店の手代、あるじの言葉遣いなどから、過去にあっただろうと思わせる時代に誘ってくれます。それが時代小説の一番いいところかな。class="clearfix">
赤絵の桜―損料屋喜八郎始末控え (文春文庫)
山本 一力 / 文藝春秋