冷泉家
2011年 12月 11日
冷泉家は、現存する公家屋敷としては唯一のもの。今年は先代第24代の令夫人が亡くなられたため、すでに発表されている11月3日から6日までの一般公開以外は、見せていただけないんじゃないかと危惧しておりましたが、願いがかない、私もお伴させていただけることになりました。何年かに数日、一般公開はしているものの、それは御庭からの拝見で、御座敷に上がらせていただけるわけではありません。無位無官どころか、由緒正しい水飲百姓の子孫としては、もう感激でございます。
表門の脇にあるくぐり戸から入れていただき、何んと式台を使わせていただきました。この場面は、かって昭和天皇の侍従長だった入江相政さんが、この式台からあがられたのを覚えております。私なんぞが式台からあがってよろしいんでしょうか。
大玄関、使者の間、中の間から上の間、そして奥座敷の広間から台所まで。写真もどうぞということでたくさん撮らさせていただきました。有名な土間の‘しゃぐま’と呼ばれる魔除け(祇園祭の長刀鉾に使われている藁束)は、思った以上に大きいものでしたが、御座敷の室礼はもちろん、襖の柄、引き手、畳の縁など、この家の歴史と有職故実を思い浮かべながらの見学でございました。
by jf1ebpkh
| 2011-12-11 23:45
| 仕事
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