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広隆寺

  ここ2・3年、お寺の収蔵庫での説明ができなくなってきています。従前の、仏像や書画、書跡を文字通り収蔵している庫ではなくて、展示の仕方や照明の当て方など、美術館的要素を多分に含んだものに、変わろうとしています。東大寺が、南大門脇に作った施設を、あえて『東大寺ミュージアム』と呼称したのも、その流れの現われではないかと思います。数年前、興福寺の国宝館が阿修羅ブームで、2~4時間待ちといった時から、この変化が顕著になったような気がしますが、現在興福寺の国宝館の中での説明は禁じられております。修学旅行シーズンでも、屋外でのガイドさんが持つハンドスピーカーでの案内も自粛傾向にあります。外も中も静かになって、それはそれはいい傾向だと思っております。
  しかしながら、広隆寺のやり方は感心しません。添乗員仲間でも、すこぶる評判が悪いのです。ここには『霊宝館』と言う施設があります。ここでの拝観方法が、昨年から何で???という対応が多くて、絶句してしまうことしばしばです。拝観は静かに。かぶり物は取って。もちろん撮影は禁止されております。という案内を我々添乗員はいたします。拝観という宗教的な対象物であるから、お客様にもマナーを守って失礼のないように心がけて案内しているつもりです。
  昨年の秋、この霊宝館の中で大学教授が単眼鏡で国宝の弥勒菩薩を見ておりまして、寺男から注意を受けました。学生が、霊宝館に入る前、お庭の写真を取ろうとして、注意されました。私が、庭も撮ってはいけないのでしょうか、と尋ねますと、階段の下からならいいです、という。今回、私の携帯電話に着信があったので(私は常にマナーモードにしております)、緊急連絡かも知れないので、パカッと携帯電話を広げますと、すかさず「携帯電話はしないでください」、と強い言葉で叱られました。キーを叩いているわけでもなく、ただ画面を見ていただけでしたので、「電話をするわけではありません」と申しますと、「その明りがいけないのです」とのこと。たぶん、自分でも電話を掛けるそぶりではないな、とわかったので、明かりのせいにしたのでしょう。霊宝館の階段から写真を撮るな、と言った寺男と状況判断は一緒です。
  この霊宝館の中は暗くて、国宝の弥勒さんさえよく見えません。霊宝館の4つの壁に仏像をただ並べただけで、威厳も何もありません。さらし者のようです。正面奥の宝冠弥勒の隣の通称泣き弥勒さんは、顔さえ(表情)見えないのです。懐中電灯で、仏像のお顔を照らすのは私自身好きではないのでやったことはありませんが、写真のほうがよほど明瞭に見ることができます。学生らも、あまりよく見えないものだから、早々に出て行ってしまいます。教授も、よく見えないから単眼鏡をお使いになったのですが、広隆寺さんは拝観者に来て欲しくないのだな、拝観料だけもらえば(広隆寺は学生団体割引で一人650円。同じ聖徳太子のお寺法隆寺は、見切れないほど展示されていて700円)、早く帰って欲しいのだなと思わせる対応がいくつもあります。添乗員も困惑すること度々ですが、当寺の本堂、上宮王院太子堂には《以和為貴》の扁額が掲げられておりますので、和を尊んでおります。
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Commented by 必撮仕事人 at 2014-02-26 14:42 x
本郷の旧岩崎邸に、以前悪名高い警備員がいました、その当時、館内撮影禁止のカンバンも、掲示もありませんでしたので、バシャバシャ写真を撮っていました。ひととおり撮り終わったところに、その警備員がやってきて、館内は撮影禁止だと言うのです。だって掲示もカンバンもないではないか、と反論すると、法律で禁止されているのだというのです。わたしは、館長を呼べ!と言おうとしましたが、まあひととおり撮り終わっていたので、そのままひきさがりました。
その後、また旧岩崎邸に行ってみると、なんと撮影禁止のカンバンがありました。
これは、東京都の所有物です、だったら、税金を払っている私のものでもあるのです。何でわれわれのものが撮影禁止なのか理屈がたちません。
という具合で、何事にも、権力に刃向かうとさらに締め付けがきびしくなるのです。ここは、逆転の発想で、警備員を褒め殺ししましょう。
警備員を目一杯ヨイショするのです。それで何とかなるとは思いませんが、すこしは気分がすっきりします。
すると、旧岩崎邸のHPを見てみると、撮影会が行われるそうです。その日だけは、一定の館内の場所は撮影ができるそうです。これは、誰かがヨイショした結果かな!
by jf1ebpkh | 2014-02-23 23:11 | 仕事 | Comments(1)