キヨソネ東洋美術館
2014年 10月 28日
今回、食べてばかりいたわけではありません。ちゃんと観光もしましたし、お勉強もしました。
アルバで一生分のトリュフを食べた後、コロンブスが生まれた町ジェノバに向かいました。しかし、ここには私が以前から行きたい美術館があるのです。お客様をダシにして、"キヨソネ東洋美術館"です。一般的な観光ではほとんど行かないところですが、私は今回一番行きたいところでした。お客様は、ここはなあに? という気分なので、「ここは明治維新のとき、明治政府が西洋文明を受け入れるために雇った"お雇い外国人"のキヨソネが集めた日本美術を展示しているところです。彼は、大蔵省の印刷局や、東京美術学校で油絵やデザインを教えた人です。総理大臣より高い破格の給与をもらい、日本の美術品をたくさん収集しました。終生独身を通し、日本で亡くなっております。 みなさんよくご存じの 、あの目のぎょろっとした西郷隆盛像や、明治 天皇の御真影を描いたひとで、
日本で初めての紙幣、神功皇后のお金や切手をデザインしました」と説明しました。キヨソネの名前を、最近はキヨッソーネと教科書で教えているようですが、私にはキヨソネのほうがなじみます。 展示されていたものは、鎧などの武具甲冑品。これは見栄えがするし、説明がなくても一目で何かわかるので、展示しやすいのでしょう。それと北斎や広重などの版画や根付などなど。トリノのサボイア王家の収蔵品にも、日本の甲冑がありましたので、当時の流行だったのかもしれません。何しろ、日本の戦装束は奇抜で目立ったものが多かったですから。
by JF1EBPKH
| 2014-10-28 22:55
| 旅
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