私の本棚85
2015年 12月 03日
旅行に行く際は、ガイドブックのほかに車中で読む本を持っていきます。通勤電車のクセが抜けないのですが、ローカル線では窓の外の景色を見るほうが楽しいので、結局何ページも進まなかったことのほうが多くなってしまいます。今回のフグ・カニ旅行でも、結局沿線の景色を楽しんでしまったのでした。連れ愛も似た者ですが、彼女は相変わらず佐伯泰英さんの『居眠り磐音』シリーズです。
今回のローカル線は、山陰線ー舞鶴線ー小浜線ー北陸線だったので、事前に‘BOOK OFF’から通販で送ってもらった本です。購入額が1,500円を越えると、送料がタダになるので、注文は5冊になってしまいました。
①ピーター・ミルワード著『ザビエルの見た日本』(講談社学術文庫)
②八幡和郎、ほか著『江戸300年普通の武士はこう生きた』(ベスト新書)
③三谷一馬著『江戸職人図聚』(中公文庫)
④氏家幹人著『小石川御家人物語』(人物文庫)
⑤綱淵謙錠著『幕末に生きる』(文春文庫)
と相変わらず江戸時代ばっかし。②番目の『普通の武士は…』は、江戸御畳奉行や武士の一分、武士の家計簿などを傍証に、普通の武士の教養や生活の実態を述べたもの。「武士道とは、死ぬことと見つけたり」の『葉隠』とか、新渡戸稲造の『武士道』の哲学は、理想ではあるが、普通の武士の心情ではなかなか到達できぬことであったとか。そうかも知れません。
面白かったのは⑤で、維新後、越前藩の松平春嶽が水戸の徳川斉昭を、息子の慶喜を将軍につかせたかったのは、斉昭自身がわがまま勝手をしたかったからだ。国を思ってなんかじゃなかった。騙されたと語っていたことなど、吉村昭さんが実証的に描いていた幕末史とはまた一味違う読み物でした。綱淵さんは、中央公論社で仕事をなさっていた方なので、文献に詳しく、論拠が無いと書かない方なので、もっともっと書いて欲しかったですなぁ。
今回のローカル線は、山陰線ー舞鶴線ー小浜線ー北陸線だったので、事前に‘BOOK OFF’から通販で送ってもらった本です。購入額が1,500円を越えると、送料がタダになるので、注文は5冊になってしまいました。
①ピーター・ミルワード著『ザビエルの見た日本』(講談社学術文庫)
②八幡和郎、ほか著『江戸300年普通の武士はこう生きた』(ベスト新書)
③三谷一馬著『江戸職人図聚』(中公文庫)
④氏家幹人著『小石川御家人物語』(人物文庫)
⑤綱淵謙錠著『幕末に生きる』(文春文庫)
と相変わらず江戸時代ばっかし。②番目の『普通の武士は…』は、江戸御畳奉行や武士の一分、武士の家計簿などを傍証に、普通の武士の教養や生活の実態を述べたもの。「武士道とは、死ぬことと見つけたり」の『葉隠』とか、新渡戸稲造の『武士道』の哲学は、理想ではあるが、普通の武士の心情ではなかなか到達できぬことであったとか。そうかも知れません。
面白かったのは⑤で、維新後、越前藩の松平春嶽が水戸の徳川斉昭を、息子の慶喜を将軍につかせたかったのは、斉昭自身がわがまま勝手をしたかったからだ。国を思ってなんかじゃなかった。騙されたと語っていたことなど、吉村昭さんが実証的に描いていた幕末史とはまた一味違う読み物でした。綱淵さんは、中央公論社で仕事をなさっていた方なので、文献に詳しく、論拠が無いと書かない方なので、もっともっと書いて欲しかったですなぁ。
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基督教矛盾
at 2015-12-05 22:22
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ザビエルは≪彼ら日本人は先祖が救われないことがわかると、泣くのをやめません。≫日本人は「あなたたちが日本に来るまで、日本人に自らを示さなかったのだから、その神は慈悲深くない」と、ザビエルはその答えに窮した。
しかし、その問題は、1960年代の「第2バチカン公会議」で解決ずみだ。とミルワードは言っています。
じゃあ、それまでキリストの福音を受けられなかった先祖の人たちは、地獄におちていたの?
ユルゲン・モルトマンは「信仰をもつキリスト者は「無名の仏教徒」と呼ばれたくないはずだ」と批判しています。
しかし、その問題は、1960年代の「第2バチカン公会議」で解決ずみだ。とミルワードは言っています。
じゃあ、それまでキリストの福音を受けられなかった先祖の人たちは、地獄におちていたの?
ユルゲン・モルトマンは「信仰をもつキリスト者は「無名の仏教徒」と呼ばれたくないはずだ」と批判しています。
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by JF1EBPKH
| 2015-12-03 15:43
| 本
|
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