カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

私の本棚93  吉村昭さんの著書   

  地図くらぶの定例会は、母校の小学校にあるコミュニティセンターで月2回開かれます。事務室の脇に小さな本棚があって、一番下の段に、"廃棄本"ご自由にどうぞお持ち帰り下さい、とありました。見れば、私の好きな作家吉村昭さんの『街のはなし』(文芸春秋)が置いてあります。迷うことなく、お持ち帰りさせていただきました。内容は、女性向けの雑誌『クレア』に6年間連載した随筆をまとめたものでしたが、日常に見たこと、触れたこと、思ったことが描かれ、それがもう私が普段思っていることとほとんど同感する事ばかりなので、嬉しくなってしまいました。著者の作品や随筆は、結構読んでいると思いますが、感情を控え、史実をなるたけ客観的に綴っていく作風は、報告書を読むようでした。随筆も、例えば『史実を歩く』(文春新書)などには、『破獄』『桜田門外の変』『ふぉん しーほるとの娘』など、事実を確かめに現場の取材を何度も重ねたようです。『ニコライ遭難』『ポーツマスの旗』など、国家の一大事を描いてもその姿勢は変わらず、それが後世どのように評価されたのかの論評もしていません。
 資料詮索のために全国を旅し、美味しいものには目がなかった人ですが、美味しいからと押し付けることもなく、淡々としていました。文章は、このように書きたいと思います。
 

街のはなし

吉村 昭 / 文藝春秋

 
[PR]
Commented by 荒川春秋 at 2016-11-22 15:50 x
吉村昭が好きとは、うれしいですね。小生の高校の先輩でもあります。来年3月26日に、『ゆいの森あらかわ』という図書館が入る複合施設が荒川区で新築OPENします。その館の中に「吉村昭記念文学館」が入ります。是非お出かけください。ついでに、吉村昭記念文学館友の会にも入会されることを希望します。私は入りませんが。
Commented by JF1EBPKH at 2016-11-22 23:55
  左様でございますか。吉村昭さんは、日暮里育ちですものね。空襲の時、谷中の墓地へ逃げた話を何回か読んだ記憶があります。
  記念館が出来るのですね。友の会があるなんて知りませんでしたが、これ以上首を突っ込むと自分の時間が無くなってしまいそうなので。著作だけのお付き合いにさせていただきます。
by JF1EBPKH | 2016-11-21 20:13 | | Comments(2)