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横浜・地図三昧3(公図)

  一週間は早いもので、もう3週目。地図講座の最終回です。テーマは、"旧公図と火災保険図"。一般的にはほとんどなじみがない地図の話ですが、この地図にはお金が絡んでくるので、大変重要な地図になります。私も現物は見たことがありませんが、ある意味で一番確実な地図とも言えます。なぜならば、"公図"とは、土地課税をするための基礎調査を図にしているからです。そのために、公図は土地の境界、地目(田畑等)、地番、面積などの記載があります。縮尺も1/600か、1/1000に決められ、法律に基づく公的な地図という意味で"公図"なのです。
  歴史も古く、明治初年の税制改革でそれまで各地で異なっていた税制(年貢)を廃止し、土地の価格(地価)を基準として、全国一律の基準で税(地租)を賦課したからです。旧公図作成にあたって、e0116694_167445.jpg
◯土地1筆ごとに番号を付ける(地番)
◯地目の確認
◯所有者の確認
◯土地の面積を測量する
◯収穫高・収穫物の単価・利子率から地価を算定する
いうなれば、土地の戸籍にあたるので、地籍図ともよばれております。
  明治政府は、1884年(明17)地租条令を公布し、土地台帳を作ります。これらは郡役所から収税部出張所に提出され、各地の税務署が管轄しました。横浜市に関していえば、このようにしてつくられた公図(土地台帳附属地図)は関東大震災によりほとんど焼失しますが(税務署、裁判所の登記所、市役所などにあった副本類も)、都市部では震災復興土地区画整理事業により、道路を拡げたり、土地の区画を四角くしたりして、新たな公図を作りました。
  現在の公図(旧公図)の位置づけは、1947年の土地台帳法、1960年の土地台帳法廃止、不動産登記法改正によって土地登記所(法務局)管轄になり、登記所に備えるものとしては経年劣化、使用による破損などから順次電子化されています。
  もう一つ、"火災保険図"というものは、保険料率を算定するための地図です。これは昭和初期から30年ころまでに作られたそうで、収録地域は火災保険が売れると見込まれた市街地が主でした。これは民間が作成した地図ですが、建物の形状(石、煉瓦、コンクリート、土蔵、木造等)、位置(周りに銭湯、ガソリンスタンド、火を使う工場などがない)、消火栓の有無など実に細かな表示がされており、屋根が藁、萱、瓦、などまで記載がされているものもあります。昔の市街地を探る地図としては、建築物の形状が判るだけでも興味が惹かれます。こういう普段あまり目にしない地図は、面白そうです。
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by JF1EBPKH | 2017-06-17 22:59 | 趣味 | Comments(0)