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『皇室の彩』展

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 e0116694_21110536.jpg  NHKが芸大と共同主催者になっているためもあるのでしょうが、NHKの番組でこのような催しがあることを知りました。国宝や重要文化財は、文化財保護法によって一般公開が義務付けられていますが、皇室の御物は文化財保護法の埒外のため、宮内庁の三の丸尚蔵館で展示されるほかでは、あまり見る機会がありません。今回、東京藝術大学創立130周年記念特別展として、昭和天皇のご成婚が決まり、宮内省から当時の東京美術学校五代目校長正木直彦に持ち込まれたお祝品の製作に関して組まれたプロジェクトが作り上げた作品の展示です。日本画はもちろんのこと、金工、木工、漆工、染織、陶芸など、当時として、日本の伝統文化の継承のために、現在で言う人間国宝にあたる帝室技芸員達が精魂込めて作ったものばかりです。芸大は今でも伝統工芸のモノヅクリの総本山。職人技術のピンです。
 e0116694_21435395.jpg  チケットを買うために30分ほど並びましたが会場は大混雑でもなく、作品の前で少し待てば十分鑑賞できるほどでした。入口にまず高村光雲の“松樹鷹置物”。東宮御所の玄関の置物として製作されたそうで、猛禽と松とは、江戸幕府の居城の室礼に似たものかと思われます。高村光雲の作品は鹿とか猿とかいくつか出ておりましたが、“萬歳楽置物”は一見海野勝珉の金属彫刻かと思わせるものでしたが、原型の木型を光雲が作り、鋳物ブロンズにしたものだという。   NHKの番組では、裕仁皇太子と良子妃に贈られた飾り棚を題材にしてその技法を照会しておりましたが、私には一対の扇面貼り交ぜ屏風の方が良かったのではないかと思いました。金工あり、陶芸あり、技法も象嵌、彫漆、蒔絵、螺鈿、刺繍、鋳金、鍛金等々、多彩です。当代随一の作家たちが自らの技を誇った作品です。一品でも素晴らしいものなのに、それが二曲一双の屏風仕立てになっているのです。この会場に展示されているものはすべて超絶技巧ばかり。それを作った作家=職人を育ててきた芸大は偉い。
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by JF1EBPKH | 2017-11-24 22:02 | 趣味 | Comments(0)