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講座:金属活字と明治の横濱 3回目(最終回)

e0116694_20204600.jpg   金属活字の講演も今日は最終回。昨夜はNHKの《美の壺》でも「フォント」というテーマで明朝体のいわれなどもやっていましたので、冒頭にでも少しはこの番組の話題が出るのかなと思っていましたが少しも出ないで、「上海のヘボンと吟香(ぎんこう)」という私にはほとんど食指が動かないお話でした。しかし、講演会は満席の大盛況で、用意してたレジュメが足らず、係の人があわてて増し刷りをしていたようでした。今日の講演者は、今回の展示コレクションのご本人小宮山博史さんで、講演が始まる前にいろんな人が後援者に挨拶をされていましたので、関係者も相当お見えであったのだろうと思います。  しかし、私は明朝体やゴシック体など、活字の基本がどのように造られてきたのかを知りたかったのです。 e0116694_21072587.jpg たとえば、左の上段は明朝体、下段はゴシック体の字母です。もっと詳しく言うと、上段の明朝体は読売新聞の岩田母型の見出し活字です。同じ明朝体でも、母型はいろいろあって、文面に合わせた書体が各種造られています。それぞれに造った人などの名前が付けられていて、業界の人ならすぐわかるようになっています。この文を書いている書体でも、各パソコンメーカーの人がドット数に応じて各フォントの書体を作っているはずです。ワードプロセッサーの時代、私はサンヨー製の字体が好ましく思えて(ひらがなの丸みが気に入ってました)、かなり長くそのワープロを使っていました。 今、どのパソコンにもいろいろな書体が組み込まれています。大きさも自由に換えられて、ワープロの時代より格段に使い勝手は良くなっています。e0116694_21133618.jpg  しかし、書体の話からは少し外れてしまいますが、わが国にはもっと楽しい書体がいっぱいあります。たとえば、左の書体ですが、すべて千社札になっていますが、千社札字なのは関岡扇令さんのものだけ。右端の八十助さんのは勘亭流。歌舞伎の看板にも使われる文字ですが、元は浄瑠璃本の文字。左端は落語の寄席文字ですが、これを作ったのはこの橘右近さん。もうお亡くなりになってしまいましたが、相撲字とか勘亭流とかから編み出したと聞いた覚えがあります。ほかにも、提灯や籠などに描かれた籠文字や髭文字。日本酒のラベルにもこのような文字がたくさん使われています。
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by JF1EBPKH | 2018-06-23 20:40 | 趣味 | Comments(0)