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熊野磨崖仏

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e0116694_22155739.jpg   再び国東です。熊野磨崖仏です。約300m続く階段は、ゴロ石です。前回は気づかないで登っていたようですが、今回は息切れがして、もう登るの止めようかなと思ったほどです。年老いたということなんでしょうね。認めたくないけど。  登った先にあるものは、不動明王と大日如来のレリーフ像です。誰が、いつ、何の目的で。もちろんそれは宗教的な一念から発願されたことでしょうが、どうやって、どんな道具で、誰が図面を引いたのかなど、造形するためのいろいろな疑問が浮かびます。当然、それらの職人の道具を作る人、炊事、洗濯などお世話をする人、足場や削った岩や石を運び出す人など、どれほどの人達が携わったことでしょう。  中国の天水市にある麦積山(ばくせきさん)石窟を見に行ったことがあります。一山全部に仏像が彫られている山です。麓から山を拝むだけでなく、山肌に杣道が幾重にも穿ってあって、なんとまぁと驚く宗教心の作品です。こればかりではありません。インドにはアジャンターやエローラなど、山を掘り下げて寺院としている建造物が幾つもあります。ヨルダンのぺトラ遺跡は映画のイーディージョーンズで有名になりましたが、あの遺跡周辺は山間全体が石を彫った都市になっています。それらに比べればささやかなものかもしれませんが、素人では出来ないでしょう。それなりの技術が必要ですし、一人の技術者だけいても成り立ちません。技術者集団がいたのです。九州には石橋を作れた技術者集団がいました。石を切ったり、削ったりすることが出来る人々がいたのです。もうそれだけで感心してしまいます。
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  県立博物館には、この大日如来のレプリカが実物大で展示されています。ただ見るだけでは、こちらの方が石段を登ることもなく、簡単に見ることが出来ます。しかし、有難味はどうでしょうか。日本には、何か修行とか訓練とか、楽して得るものより、苦労して得たたものの方が価値があるような文化があります。息を切らせて登ったほうが有り難いと思える。道徳観かもしれません。
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by JF1EBPKH | 2018-09-25 22:31 | | Comments(0)