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日記


by JF1EBPKH
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京都3日目

  さて今日は京都3日目。昨日の夕刻に下見の先生方は帰京されましたので、今日は私の時間です。昨晩は、京都駅から南へ歩いて十分ほどのホテルに宿泊しました。1泊2食で、6千円でおつりがきます。大浴場はあるし、安かろう悪かろうでもありません。食事が付いているといっても、夕食はカレーか、学食の手を抜いたような夕食ですが、1人で宿泊するなら不自由さはありません。大浴場があるのも嬉しいし、シングル利用でこの金額は京都の週末ではありえません。並みのビジネスホテルよりは、ずっとマシでしょう。  
  しかし、朝食(品数は少ないけど、一応和・洋食のバイキングでした)を食べた後で、さてどこへ行こうかなと思案。行きたいところがないのです。混んでるところは嫌だし、紅葉にはまだ早いし、どこへ行こうか。しばしテレビを見てましたら、読売テレビの辛坊さんの番組で、正倉院展の画面が出てきました。今日が初日です。正倉院展が開かれるのは知っていましたが、今回はめぼしいものがなく、食指は動かなかったのです。でも、再建した興福寺の東金堂も20日から入堂できるようになったことだし、北円堂も特別開扉しているから行ってみようかと、はなはだ遅い出立です。京都駅から近鉄の急行に乗って近鉄奈良駅に着いたのはすでに11時。朝見たテレビでは、すごい列が出来てたけど山は越えてたらいいけどなぁ、とダメもとで奈良博へ行きましたら、何と、列なんかないのですよ。すぐ入れました。拍子抜けです。京都3日目_e0116694_20014269.jpg 先日のNHKでは、奈良博の館長さんが今年の見どころは、"犀角如意"(さいかくにょい)と"沈香木画箱"(じんこうもくがはこ)"平螺鈿背八角鏡"(へいらでんはいのはっかくかがみ)でしょうか、と紹介されていましたが、私的には、"玳瑁螺鈿八角箱"(たいまいらでんのはっかくはこ)と"雑色縷"(ぞうしきる)でした。京都3日目_e0116694_20365629.jpg京都3日目_e0116694_20351993.jpg玳瑁の八角箱は、平螺鈿の鏡をたぶん入れていた箱だろうと思ってましたら、箱の方は仏様にお供え物を入れた箱なのだそうです。玳瑁や螺鈿の模様のデザインは鏡と同じです。よく教科書にも出ている"螺鈿五弦琵琶"(らでんごげんのびわ)のデザインです。どちらも1300年も前のものとはとても思えません。型崩れもなく、古色も帯びてません。昨日出来たかのような艶があります。思わず前で見ていたおばさんに、綺麗ですねぇと言ってしまいました。縷(る)というのは、糸とか紐の意味です。黄色と緑色の2色でしたが、色もあせず、ボロボロにもなってなくて、材はなんでしょうか。木綿でないことは確かでしょうし、麻ならこんな艶はありません。やはり絹でしょうか。正倉院には、ボロボロになった繊維くずがたくさんあるそうです。湿気、虫、日光、等々、繊維は保存が大変な素材です。麻の袋や、フェルト、絨毯、幡など、折ってあるだけで傷みます。会場は思ったほど混んではいませんでしたが、北円堂を見る時間はなくなっておりました。
京都3日目_e0116694_20495846.jpg
  再建なった東金堂です。下の写真は北円堂側(東)から見たところ。左側は西の京の薬師寺から持ってきていた旧東金堂。中央が今回再建した東金堂、右は五重塔。京都3日目_e0116694_09530128.jpg
by JF1EBPKH | 2018-10-27 20:27 | | Comments(0)