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2016年 04月 20日 ( 1 )

桑名1.諸戸邸

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 さて桑名です。日曜日の昼過ぎだというのに、駅前のこの閑散としていること。かっては、本陣2軒、脇本陣4軒、旅籠の数では東海道の対岸『宮』に次ぐ大きな宿場町で、海上七里の港町でもあり、桑名松平家(会津・松平容保公の実弟、定敬公の居城)の城下町でもあったところなのに。会津と一緒に賊軍となってしまったために、衰えてしまったのでしょうか。
  桑名に降りたのは初めてです。前々からここにある『諸戸邸』を見たかったからです。駅から諸戸邸のある『六華苑』までは徒歩15分ほどらしいので、歩いていくことにしました。人もまばらな通りを歩いていきますと、《薩摩義士墓所》と門標が立つ寺院があります。
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  薩摩義士?あれかなと思い、門に近づいてみますと、やはりそうでした。江戸時代、幕府よりお手伝い普請で、薩摩藩に木曽三川の土木工事を命じられます。お手伝いとは名前ばかりで、実際は藩の負担による大土木工事です。経済的にも、人的にも大変な犠牲を払い工事は終了しますが、工事の責任者は藩の財政数年分の経費を費やしてしまった責を負い、自害して果てます。ここがそこなのか。薩摩藩には、いわれも何もない無縁の土地の工事です。どんな思いだったでしょう。
    『諸戸邸』は『六華苑』という公園の中にあります。日本の森林王と呼ばれ、土地を買い取る会社を興し、一時は日本一の大地主と言われた酒田の本間家より広い土地を持っていたそうです。恵比寿から世田谷まで、他人の土地を踏むことなく行くことが出来たとか。ここには、ジョサイア・コンドルが設計した地方に残る唯一の洋館があって、それが和館とつながっているという東大の藤森照信教授らが、路上観察学会とかNHKの番組で是非見ておいてほしい建築物だと紹介しておりました。
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  洋館と和館の接合部の外観は写真の通りですが、家の中から見ますと、洋館側から和室に降りるには4・5段ほどの階段があります。『六華苑』に隣接して諸戸家庭園がありますが、ここは24日から期限付きで公開とのことで、残念見られませんでした。
by JF1EBPKH | 2016-04-20 22:32 | | Comments(0)