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<   2010年 01月 ( 9 )   > この月の画像一覧

フィレンツェ2

サボナローラが火あぶりの刑に処せられた跡にある記念の銘版(シニョーリア広場)
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    フィレンツェという町を知ったのは、中学生の頃だったと思います。その頃、毎月曜の夕方6時半から30分、NHK教育TVで『科学史物語』という番組があって、科学者がいかにして発見、発明をしてきたのかという歴史物語をやっていました。監修は、のちに京大人文研の所長になられた吉田光邦教授と、東大の道家達将教授。お二人ともまだ助教授の時代でした。
   ダヴィンチ、ニュートン、ラボアジェなどなど、近代科学の偉人達の伝記やら、パドヴァ、ボローニャの大学、そして資本家、パトロンとしてのメディチ家。フィレンツェの繁栄。歴史物語の都としては、京都より世界的です。その町に、十年後行けるなんて、その頃は夢にも思いませんでした。初めてフィレンツェに行ったのは1975年、ミラノからバスでした。11月の晩秋のフィレンツェはもう夕暮れで、灯りは石造りの建築のため小さな窓から漏れてくるだけで、ほのかな暗闇がこの歴史的な街を一層昔の面影を想い起こさせてくれるようでした。ダンテが、ベアトリーチェと再会したのはどの橋でしょうか。サボナローラが火あぶりの刑に処せられたのはどこだったのでしょう。憧れの街に行くんだという、出発する前に急いで勉強した世界史でした。明日は、ガイドさんが同行して案内はしてくれるのですが、若い頃はノートを作り、自分なりに勉強をしていたものです。パソコンはもちろん、詳細なガイドブックでさえなかった頃です。そして、知れば知るほど奥深い、見たいところがたくさんある街になってしまいました。2~3日ではとてもとても、です。
e0116694_1783263.jpg  建築、彫刻、絵画、美術工芸品。グッチもフェラガモもこの街に本店があります。私にとっては京都と同じように、伝統工芸品の街でもあります。ウフィツィ美術館にあるボティチェリの‘春’に描かれている薄物の衣装を、500年前の織機でいまだに織れる工房がまだあるのです。ダマスク織、タッセルなど組み紐。その他絹製品。皮革、紙、象嵌も石と木の2通り。額縁、家具、鉄や金属工芸、輝石、宝飾品など。それらの修復工房もあります。私に買えるものは紙製品くらいしかありませんが、今回は街の中心シニョーリア広場のペーパーモデル(9ユーロ)を買って帰りました。
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前に作ったドゥオモに並べたシニョーリア広場模型。ウフィツィ美術館、ベッキオ宮殿もあります。
by jf1ebpkh | 2010-01-30 23:48 | | Comments(0)

フィレンツェという街

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    フィレンツェは、私が世界中で一番好きな街です。ロングステイしたい第一の街でもあります。今回、この街は通過するはずでした。ところが、連れ合いがここで買い物をしたいというので、ミラノからローマへ行く途中、立ち寄ることになりました。短い滞在時間しかないのなら、かえって欲求不満になりそうなので避けたかったのですが、半日の滞在ならどこへ行きましょうか。もう‘ヴァザーリの回廊’しかないでしょう、と思い予約をしかけたのですが、あいにく木曜日は見学日ではありませんでした。
 ‘ヴァザーリの回廊’とは、メディチ家が公務を行うヴェッキオ宮殿と、私邸のピッティ宮殿を結ぶ約2kmの空中回廊です。市民とは顔を会わせることなく、自宅と公邸を往復する専用通路。途中に、アルノ川という川をまたぐのですが、橋の上の店舗の2階がその回廊です。出来た当時、店舗は肉屋が多く臭かったので、メディチ家はそこに貴金属商を移転させ、それが今も続いています。ヴァザーリとはルネサンス期の画家ですが、ルネサンス絵画史を編んだ人でもあります。e0116694_22132048.jpg
  十数年前までは、特別に許可をもらえた人にしか見せてもらえなかったのですが、その後毎土曜日週一回に限り、一般の人も予約をすれば見せてもらえるようになり、そして昨年の秋から約十年におよぶ大改修工事に入るにあたり、その予約制限がゆるくなって、一回15名ほどで1日6回まで見学できるようになっていたのです。ところが工事の着工が遅れ、今年の3月まで見学出来ることになっていました。しかし、木曜はその日に当たっていませんでした。以前、ウフィッツイ美術館からその回廊へ続く階段を、道を間違えたふりをして何歩か踏み入れたことがありましたが、係員から制止されてしまいました。残念と言うしかありません。
  フィレンツェの街は、中心のドゥオモ(司教さんのいる教会をドゥオモといいます)から歩いて10分位でめぼしい見学先に行くことができます。旧市街はそれほど小さい街です。しかし、歴史的には非常に重要な街です。街全体が世界遺産に指定されているのはもちろんですが、今もルネサンス発祥の頃の街並みが残されています。夜、この街を歩いてごらんなさい。15・6世紀の世界史の中にいるような気がしますから。
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by jf1ebpkh | 2010-01-27 21:47 | | Comments(0)
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正式名称:フィレンツェ大学付属自然史博物館・別館動物解剖学資料館。俗称、人間解剖蝋人形館。あるガイドは、標本オタク館とも言ってます。18世紀末の創設。メディチ家からロートリンゲン家に引き継がれ、当時は写真はまだ発明されてなかったので、絵や版画ではない病理学の標本として蝋細工で人体を解剖したおびただしい標本を作ったわけです。しかし、これらの標本は美術作品といってもよいくらい美しく、中でも3体の美女の蝋人形は官能的な表情作品としても好事家には有名です。
e0116694_22292853.jpg  通常の観光ではまず行かないところなので、前々から行ってみたかったところでした。フィレンツェ中央駅から歩いて15分ほど。アルノ河を渡り、左手に壮大なピッティ宮殿を見て100m、スペッタ・コロンダ博物館があります。入口には‘トリチェリの原理’を発見したガリレオ晩年の弟子トリチェリの彫像があります。元は科学博物館(スペコラとは宇宙のこと)でした。
   入場料を払って階段を上っていくと、まず昆虫の標本。蝶、甲虫からはじまり、鳥・鳥・鳥、魚・魚・魚、動物・動物、動物のおびただしい標本。よくぞ集めたものです。じっくり見たいところですが、どんどんとばしていかないとヒトのところへたどりつけません。e0116694_2354542.jpg眼、耳、鼻、口などの器官。頭、腕、足などの部位。骨格、神経系、循環器系、筋・筋肉等々。驚くべき標本です。すべて蝋細工の作り物です。色彩は言うにおよばず、血管や臓器の感触まで感じられます。学校の人体模型など問題ではありません。目玉男の親玉のような目。巨大な三半規管。病理学の教科書とはいえ、その精巧さには驚かされます。ヨーロッパで蝋人形館はあちことにありますが、こういった歴史があるからでしょう。日本の食品サンプル顔負けです。
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そしてようやく3人の美女。3人とも全裸のあられもない姿でハラワタをさらけ出していますが、「ねぇ、ねぇ、私のハラワタ見て、見て」とばかり、手の指は髪の毛を巻いて、うっとりと恍惚的表情さえ感じさせます。これはもう芸術作品です。その表情を写真でお見せしたいのですが、ガラスが反射してうまく撮れません(もとより写真は禁止なのですが)。7

  最後は別棟の鉱物標本です。しかし、展示の仕方が見世物的です。今回はクリスタル系の企画展だったのですが、大きな結晶系ばかりの展示です。綺麗ですが面白みはありません。
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出口でお土産用の資料を売っていましたので、自然銅の小さな結晶をで3つほど(1個10ユーロほど)買いました。  
時間があれば皆さま、是非一度お訪ねくださいませ。これでもか、に圧倒されます。
by jf1ebpkh | 2010-01-26 22:29 | | Comments(0)

イタリア旅行

フィレンツェ:ヴェッキオ宮殿(市庁舎)
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     イタリア一週間、鉄砲玉(弾丸ほど速くないので)旅行より帰って参りました。大寒波でロンドン空港が閉鎖されたニュースなどを見てましたので、コリャ大変だ、と少し心配しておりましたが、天気にも恵まれ、寒さもさほどではなく、毎日お腹いっぱいの旅でございました。
   しかしながら、行き帰りのロンドンでのボディチェックはかなり念のいったもので、乗り継ぎにもかかわらずベルト、靴まではずすことを求められました。各ゲート前にはそのチェックのために長い列ができ、乗り継ぎ時間がない場合はちょっと問題が起こりそうでした。
   5年ぶりのイタリアでしたが、二千年変わらなかったローマが、特にテルミニ駅前には漢字の看板があふれ出していて、中国の脅威を感じました。ローマに中華街は似合わないでしょ。北京・紫禁城のスターバックスみたいなものです。
   まあ今回は添乗員ではないので好き勝手しました。フィレンツェでは前々から行ってみたかった『スペタコラ博物館』『ピッティ宮殿』、ローマではいつもバスで回ってしまうところを徒歩で。フィレンツェもローマも歩いて回れる都市なのです。次回、そのことにふれます。
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ローマ:ナボーナ広場
by jf1ebpkh | 2010-01-25 22:17 | | Comments(0)

急にイタリアへ

19日より一週間ばかりイタリアへ行って来ます。10日前ほど、BA(英国航空)が、新春プレゼントで格安の航空券を出してくれましたので、休みが取れればということでリクエストしておりました。今年のヨーロッパは寒そうだから、と躊躇していた連れ合いも、イタリアならというので久しぶりのイタリアです。今回は日程も短く、ミラノとローマだけにしていたのですが、フィレンツェにも寄りたいと連れ合いが言うので、ミラノ⇒フィレンツェ⇒ローマとなりました。移動はイタリアの新幹線‘ユーロスターイタリア’です。
  急に決めたんで予算の裏づけがありません。昨年の旅行業界は不況とインフルエンザとで、JALと同じくボーナスが出ておりません。カードで後払いということにして、日本政府と一緒です。しかし、旅は〝行ける時が行く時〟と思っています。お金があっても、時間があっても、健康で体力も気力もなければ行けなくなります。行きたくたって、間もなく行けなくなります。今回も利用する飛行機会社は英国航空なので、往復ともロンドン経由です。直行便なら12時間30分でミラノについてしまいますが、今回は乗継時間を入れて18時間。体力が無いと、とても行けません。
  弾丸ツアーになりそうですが、寒いし日も短いので欲張らずにゆっくりと。でも今回は市場廻りになりそうです。
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by jf1ebpkh | 2010-01-17 21:16 | | Comments(0)

沈まぬ太陽が

  沈まぬ太陽が沈みそうである。最近、日本航空の長距離便に乗ってないのですが、聞くところによるとエコノミークラスでは、ウエルカムドリンクがなくなり、いきなり食事が運ばれてくるのだという。、スプーン・ナイフの袋からは塩とコショーの小袋が消え、新聞サービスも、1月4日からエコノミークラスでは廃止されました。これは全日空も同じ。機内の食器類は1グラム単位で軽量化され、重たい備品、余計なものは極力積まないよう、燃料の節約を図っている。これだけでも年間数千万の節約になるという。
  今、世界中の航空会社は軽量化のための工夫と、預かり荷物の有料化の方向に進んでいます。アメリカでは荷物1個につきいくら。それも重量をはかって積算されるシステムがすでに行われています。新聞、雑誌、機内の映画、音楽、食事、飲み物など、これまで無償で提供されてきたサービスが有料化の方向に進んでいるのです。移動する乗り物だから、それはそれでいいのだけれど、飛行機には電車や車にはない、それこそ舞い上がるような気分が高揚する乗り物であると思います。
  カってはサービス競争の時代がありました。エコノミークラスの食事でも、結構いいものが出ていた時代です。立派なメニューが配られ、アイマスクや歯ブラシセット、簡易スリッパやトランプ、いやエアーバッグと呼ばれる航空カバンまでくれてました。隔世の感があります。
   株券が間もなく紙くずになってしまう。こんなこと、つい2・3年前に思っていた人がいたでしょうか。何でこうなってしまったのか。旅行業界も大きな影響を受けそうです。

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

山崎 豊子 / 新潮社


このモデル小倉貫太郎さんとは直接仕事はしておりませんが、私のいた渋谷支店ではケニヤ・サファリツアーをやっており、担当者は随分お世話になっておりました。
by jf1ebpkh | 2010-01-13 23:38 | 仕事 | Comments(0)

漆の文化史

  岩波新書の新刊『漆の文化史』四柳嘉章著を読む。著者は、輪島漆芸美術館長。文化史とあるので、漆器の美術的考察かと思いましたら、考古学的考察でした。その点ちょっと不満でしたが、縄文から近世までの発掘品にかかわる科学的分析と、絵巻や文献資料から得られる土器・陶器から漆器への食器の材質の変遷、漆の価格の推察など、これまであまり読んだことのない漆の一面を知ることができました。ことに驚いたのは、聖徳太子から天武天皇まで、古代の貴人の棺は麻布を漆で固めたもので夾紵(きょうちょ)といわれ、、それは乾漆仏を作る工程と同じという一文。20枚から40枚の麻布を貼り重ね、外面は黒色漆、内面は鮮やかな朱色で塗られており、天武天皇の棺の場合は八角だという。古代の棺は高野槇ばかりだと思っていたので、乾漆の棺とはもうビックリです。それが造られなくなってきたのは、やはり漆が高かったのだという。これも乾漆仏と同じ流れでしょう。
  食の文化史の中で、食器の文化は面白いテーマの一つですが、輪島塗美術館館長としてもっともっと漆の美しさを語ってほしいと思いました。新書なのでページ数は限られるでしょうが、それはやはり残念です。

漆の文化史 (岩波新書)

四柳 嘉章 / 岩波書店


by jf1ebpkh | 2010-01-10 23:52 | | Comments(2)

七草

 
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  7日は『七草』。朝食は七草粥です。セリ、ナズナはわかりますが、ゴギョウがわかりません。七種はとてもそろえられませんので、スズナ、スズシロではなく、水菜、スズシロでやっております。(笑)
  学校の仕事始めは事務方が一番早く、次に先生方、最後が学生です。昨日までは電車もすいてましたが、今朝はいつもどおりになって、また日常が始まりました。
by jf1ebpkh | 2010-01-08 22:31 | 仕事 | Comments(0)

今年もよろしく

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   明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。我が家の年始は今日から始まります。元旦はお決まりのお雑煮をいただいて、洗濯も掃除もせずに過ごします。ならばグータラな寝正月かといえばそうではなく、正装とはいえないまでもきちんと身支度をし、お雑煮の前に新しい年が良い年であることを家族全員で手を合わせて祈りつつ、春日大社より毎年いただいている屠蘇散で作った正式のお屠蘇を朱塗りの盃で儀式めかしくいただいております。これは連れ合いのご実家の礼らしく、結婚して以来続いております。
  そして2日目は初詣で。以前は川崎大師へお参りしておりましたが、ここ十年来は鎌倉の鶴ケ岡八幡宮です。連れ合いも、娘二人の宮参りも下関の赤間神宮でしたので、初めての年は、まずいんじゃないの、と思いましたが悪いことは起きていません。小田急で藤沢に出て(いつも電車の下を箱根駅伝の列が走っていきます)、江ノ電に乗り換えるのですが、途中の車窓から見える富士山が1月のカレンダーの絵そのものです。
  混雑の小町通りを抜け、お参りをしてからいつものてんぷらや「天青」で昼食をするつもりが、今年は店そのものが見当たりません。廃業しちゃったんでしょうか。店があったと思われるところには見覚えのない造りの店がありました。仕方なく、騒がしそうでない店に入りましたが、また気に入った店をさがすのはちと面倒です。
昼食後は連れ合いたちと別れて、久しぶりに建長寺、円覚寺へ。最近は車で門前を通過することが多かったのですが、高校時代は一人か、級友とかでしばしば来ておりました。高校の最寄り駅保土ヶ谷から北鎌倉は3つほどです。私としては五山一位の建長寺より第2位の円覚寺のほうが好きです。どちらも禅寺なので仏像はありませんが、静謐な雰囲気が好ましく思われました。また、円覚寺は国宝の梵鐘をつかせてもくれましたので、一突き5エーンと落語のようなことを言ってました。今日その国宝の梵鐘はつくことできませんと立て札が出てましたが、鐘楼はボロボロになってまして、これはまともに突いたら鐘楼ごと倒れてしまいそうなこと。静謐さは昔のままでしたが、国宝舎利殿は修復中でございました。
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by jf1ebpkh | 2010-01-02 18:13 | 日常 | Comments(0)