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<   2017年 04月 ( 6 )   > この月の画像一覧

文化財の拝観料

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  今年の春は変でした。2月が暖かだったのに3月は雨模様の寒い日が多く、鉢植えの海棠も2月に咲いたので驚いていたら、4月にもう一度咲いたり。桜もタケノコも、今年は九州が一番最後でした。いつもならタケノコと一緒の時期にキヌサヤも食べられるのに、今年は今日になってようやくキヌサヤの初物です。盆栽の姫林檎はもう咲き終わってしまったのに、アブや蜂類はまだ姿が見えません。今年の秋は、姫林檎の実成もみられないかと思うと、春になったとはいえガッカリな春です。自然界がおかしくなっているのでしょう。冷夏にならなければよいのですが。
  昨日の夜遅く、NHKで日光東照宮の修復工事に絡む番組がありました。この修復工事を請け負っている小西美術工藝社の話です。社長は英国人。この人のことは以前このブログにも書きました。デービット・アトキンソン氏51歳。ゴールドマンサックス社のアナリストだった氏が日本の伝統文化に魅了され、つぶれかかった小西美術工藝社の先代の社長から三顧の礼で迎えられた社長です。「日本の古社寺の拝観料は安すぎる。世界中から見ても、不当と言えるくらい安い」とこの番組の中で語っています。私はもうビックリしてしまいました。日頃の業務の中で、日本の拝観料は高いなぁ。法隆寺は1,500円。薬師寺も見たくもないお堂の分も取られて、1,100円。東大寺などは、一つのお堂で500円づつかかります(来年の元旦からは600円)。京都・奈良のめぼしい社寺の拝観料を合計すると、1万円は覚悟しなければなりません。しかし、この人は、欧米の美術館や文化財施設の入館料は平均約1,900円。それに対して日本では約900円。もっと高くするべきと言っているのです。この会社は現在二条城の修復にも携わっています。京都市は修復予算に100億円を見込んでいますが、その半分は国庫から出るとして50億円は自前です。京都市の文化財は、二条城だけではありません。高齢化と人口減で税収は減るし、福祉予算などは間違いなく増えます。外国人観光客は増えるのだから、税金を払っていない彼らから高い入場料をとっても当然だし、欧米から高い旅費を支払って来ている人々は高いと思っていない。むしろ、世界的に貴重な文化財であるなら、その保存のためなら髙い入場料でも当然だと思っているはずだというのです。私には眼が醒める意見でした。アナリストであっただけに、経済の理論で日本の文化財行政を見直そうとしています(是非、この人の著書をお読み下さい)。
 「私の現在の年収は、G/S社に居た頃の8日分しかない。それでも辞めないで頑張っているのは、日本の伝統文化が好きだから。日本の文化財は日本人だけの物でなく、世界中の人々の文化財でもあるのだから、私はこれを残してゆきたい」。何という言葉でしょう。彼の助言で、二条城では見せるだけの文化財から、三代将軍家光が後水尾天皇を招いた宴席の復元を試みたそうです。京都市民が何回でも来てくれるような企画を立て、リピーターを増やす。こんなイベントがあったと知っていたら、私でも旅費を払ってでも行って見てみたかった。
先日、学芸員はもっと観光的素養を持たないと、と言った大臣がいました。世間は大批判を浴びせました。私もそう思っていました。しかし、文化財を残すということはタダではないのです。敦煌の石窟は無料で見られる所、有料の所、さらに高額な入場料を払わねば見られない所があります。彼は、自分の興味にあった部分で支払えればよいと言っています。二条城でも、お庭だけでよい人。御殿に入ってみたい人。イヤホンガイドで、説明を聞きたい人。さらに、ガイドさんに同行してもらって、質問も訊いてもらいたい人など、様々な人が来て、それに合わせた対価を支払ってもらえばよいという意見です。敦煌の特別窟では、高額な入場料を取る石窟が幾つもあります。全部見たら地元の人々の一か月の給与以上になってしまうくらいの金額です。楼蘭などは、基本は立ち入り禁止。どうしても見たい人は百万円ほどの金額がかかります。法外なと昔は思っていました。しかし、文化財などどうでもいいような人が大量に押しかけ、文化財を破損し、それを多額の税金を掛けて修復する時代はもう去ってしまっていたのです。気が付いていなかったのは私だけの時代になっていたのです。もしかしたら、この人は第二のラングドン・ウォーナー(太平洋戦争中、日本の文化財を守るために空襲の対象から外すよう進言した人)になるかもしれません。

  追伸、今夜はローマのコロッセオで、古代ローマ時代のイベントが出来るよう復元していく
     ドキュメントを放映しております。世界の動きは私の想像以上の速さです。
     負けるなニッポン。

by JF1EBPKH | 2017-04-30 23:18 | 日常 | Comments(0)

GWは西安へ

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 私にとって、今年のGWは10連休になります。はて、どこに行こうと考えて西安にしました。連れ愛は中国はもう結構というので、一人旅です。対日感情を貶め、食品不安は相変わらずで、モラルもマナーも世界の大顰蹙をかっているとはいえ、今や世界第二位の経済力を持つ超大国です。しかし、現代の中国にはまったく興味がありません。中国に行きたかったから、旅行会社に入ったことでもあるし、気分は恐れ多くも阿倍仲麻呂や空海といった気分です。   西安に初めて行ったのは、もうずいぶん昔になります。敦煌へ行った帰り道でした、蘭州から列車に乗って、西安の駅に入ったのはもう深夜近く。西安に着くというので、家々の灯りがともる窓の外を眺めていましたら、突然目の前に巨大な石垣が現れて視界が遮られました。長安城の城壁でした。列車は城壁のすぐ下を走っているのです。フィレンツェに初めて行った時も夜になっていました。余計なものが見えなくて、ルネサンスの時代がそのままあるような錯覚に陥りましたが、西安と初めての出会いも夜。深い歴史を持つ古都との出会いは、夜の方が魅力が勝ります。  予定は8日間。兵馬俑や楊貴妃の華清池は行く予定なし。もう一度『乾陵』に行ってみたい。それと、洛陽の町と、郊外にある龍門石窟。昔は西安から洛陽は列車で5時間ほどかかりましたが、今は高速電車が1時間半で行けるようになったので日帰りも可能ですが、せっかく行くのです。「杜子春」の気分にもひたりたい。洛陽は初めて行くところです。ワクワク感が深まります。でも、中国の一人旅は食事がつらいのです。いろんなものを少しずつ食べたいのに、中華料理はそのようになっていません。基本宴会料理なのです。それがつらい。
by JF1EBPKH | 2017-04-23 22:14 | | Comments(0)

春が来た

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e0116694_16554638.jpg   鉢に植えてあるスダチの下草に、白花スミレが満開です。スミレを蒔いたつもりはないんですが、どこからか風が運んだのでしょう。スダチという名前もいいですね。 
 姫リンゴの盆栽にもほの赤いつぼみがたくさん付いて、でも咲いてしまうと真っ白いんですよ。かなり昔、五所川原から五能線に乗って板柳付近を走っていたところ、両側に何キロも真っ白いリンゴの花畑が続いている光景に出会ったことがあります。それはそれは見事でした。梨の花も白いですが、梨畑一面の花も素晴らしい眺めです。
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by JF1EBPKH | 2017-04-17 21:41 | 日常 | Comments(0)

春 爛漫

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  昨日、一昨日はあいにくの小雨模様。海軍道路の桜も今日は久しぶりに陽を浴びて、ようやく満開です。土日は車窓からお花見の車で大渋滞しますが、今日はいくらか動いています。
 我が地図くらぶの会長氏が念願の"海軍道路"命名の由来案内板も設置されて、お花見に間に合いました。この海軍道路は約4kmあります。南側の桜並木は西側の一部が伐採されてしまって、以前ほどではないですが、それでも土日は車窓からのお花見客が大渋滞をおこします。
横浜市は米軍より返還された通信基地を"花万博"のイベント用地にする計画ですが、どうなんでしょうかねぇ。私はこのままま残してくれた方が良いように思うのですが、地元の市会議員さんは皆開発したがっています。
   今年の春は不順な陽気でしたが、4月になってようやく暖かくなってきました。菜園もベランダの鉢植えも一斉に芽が吹いて、桃も今満開です。盆栽も芽が日増しに大きくなって、毎朝水を遣るのが楽しみです。農協に今朝寄ってみましたら、H君の所のタケノコが出ておりました。九州産より、今年は早くて大きいです。即、お買い上げです。タケノコ、のら坊、高菜、スティック・ブロッコリー、プチベール等々、春は菜物が美味しいです。もうすぐ、ふき、キヌサヤも食べられそうです。
by JF1EBPKH | 2017-04-10 19:55 | 日常 | Comments(1)

玄関に

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by JF1EBPKH | 2017-04-07 22:47 | 日常 | Comments(0)

「文芸春秋」にみる昭和史〈第1巻〉

文芸春秋(編集)/文藝春秋

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 先月から昭和史を復習しようと、『「文芸春秋」にみる昭和史』文春文庫、全五巻、『完本・太平洋戦争』文春文庫、全4巻を読み始めました。今さらですが、上田秀人さんの時代小説がなかなか上梓されないので(各版元の連続物が3編+読み切り)、その隙間の読書にしようということです。ならば岩波の『講座 日本史』でも読めばいいじゃないかと言われそうですが、元日本風俗史学会の会員としては、稗史(はいし、またはひし)と呼ばれる俗世の伝聞の方が面白いのです。
 昭和史については、かってテレビ東京がまだ東京12チャンネンルといっていた頃、三国一郎さんが聞き手となって、その頃まだご存命の方々に語らせたドキュメンタリー番組『私の昭和史』があり(4チャンネルにもこの番組以前に同様のものがありました)、それは約十年続いて、1969年『証言・私の昭和史』全6巻になっています。これが旺文社文庫になって、先年廃棄した文庫本の山にも入れず今だに私の書棚にあるのですが、歴史の現場にいた人々の実談ですから、正史には出てこない裏話や秘話が語られています。
  上記の2編も同様ですが、戦前の「文芸春秋」に掲載されたものですから、第一巻だけを見ても、河本大作"私が張作霖を殺した"とか、"血盟団秘話"井上日召とか、昭和史の重大事件の当事者(主犯)が寄稿しているのです。その他、山本五十六、真崎甚三郎、宇垣一成などの軍人、松岡洋右、大島浩など開戦前の重要な外交官も寄稿しています。歴史に自分がどのように描かれるか。後世の人が自分をどのように評価するか、を意識して書いているのは当然のことでしょうが、本人の口から述べられている事柄です。今では、第一級の資料と言えるものです。

完本・太平洋戦争〈1〉 (文春文庫)

文芸春秋/文藝春秋

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  現在、読売新聞に実証史学者秦郁彦氏が《時代の証言者》というコラムを連載しております。財務官僚から、歴史学者へのかかわり方を日経の『私の履歴書』風に綴っておりますが、後世になってから歴史は評価されるもの。その時代の風、その時代の潮は真っただ中にあった人には見えないものだったでしょう。後世の我々は、その時代の雰囲気を知るには、その時代の人々が残したものの多くに触れることしか出来ません。でも、触れるものがあればこそそれが出来るというものです。

証言・私の昭和史 (6) (旺文社文庫)

テレビ東京/旺文社

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by JF1EBPKH | 2017-04-05 18:44 | | Comments(0)