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<   2017年 06月 ( 10 )   > この月の画像一覧

地図の楽しみ

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  もう半年過ぎました。一週間も早いですが、半年も早いですネ。今月も、たくさんの地図を見せていただきました。新宿駅西口地下街の、半年に1回ほどある古書市でも、地図を出している店ばかり見ておりました。でも、復刻版が多いです。たまに現物が出ていますが、高いです。数千円はザラです。よほど気に入れば買うでしょうが、楽しむだけなら復刻版で十分。お勉強会があった「横浜開港資料館」でも、「横浜都市発展記念館」でも、いろいろな復刻地図を売ってておりましたので、幾つか買い求めました。
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  これは、〘横浜名所案内図絵〙です。大正10年荻田春風堂が刊行したもので、関東大震災前の横濵の様子がよくわかります。♪汽笛一声新橋をー♪で歌われた横濵駅は櫻木町停車場となって、この当時の(二代目)横濱ステーションは、ついこの前まであった東横線の高島町あたりにあります。今の(三代目)横浜駅あたりはようやく埋め立てが終わって、スタンダード石油、ライジングサン石油という外資系の会社が並んでおります。
  横浜と言っても、繁華な横浜があるのは市電が走っている所までだなぁ、とは高校時代に野毛から通っていた友人の会話でしたが、私もそう思っていました。横浜市は広すぎます。明日は、「発展記念館」で、開港以来の横浜の地図が展示されている企画展の、企画者が展示された地図を説明する会があるので行って来ます。一回見ているけど、違う視点があるかもしれません。
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by JF1EBPKH | 2017-06-30 22:47 | 趣味 | Comments(0)

講演:神奈川の地名

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  今朝は3日前の強風で、我が菜園がとんでもないことになっているのではないかと心配なので、
6時前には菜園に出ていました。明日からは雨模様ということで、いよいよ入梅らしくなるというのですが、私には空梅雨の方が有り難い。あんなに強風が吹いたのに、ナスもキウリも、トマトも皆無事で、ナスなどは一番成りなので小さめのうちに取るべきなのに、この数日の間に一丁前以上に大きくなってしまってました。ビワは、せっかく掛けた袋が飛んでしまっているのではないかと思いましたが、それは2つほどで、何とカラスでしょうか、袋を破って食べたらしい形跡が幾つもあるのです。かえって袋が目印になってしまったかな。美味しくなったものから食べられているのです。もうぉー、カラスめ。んなわけで、ビワは全部収穫してしまいました。もう甘酸っぱくはなく、甘いビワです。木イチゴは熟れ過ぎ気味。一つもぐと、反動でバラバラといくつか落下していきます。アーもったいない。ブルーベリーは、実が付き過ぎて枝が地面に触れてしまいそうなので、枝をつりさげる養生をしておきました。ブラックベリーは、もう一週間かな。植え残したサトイモのために、トウ立ちした長ネギを掘って場所を確保し、風で曲がり始めたトマトやナスの幹を紐で結わえて、キウリのネットを直したり、朝は忙しいのです。
  それというのも、午後は県立図書館で『神奈川の地名』という講演があるので、それを聴きたいがために、早朝から菜園での仕事をしているのです。しかし、この講演の抽選には落ちているので、今日はgo showしてお願いしようと思っているのです。県の公文書館でも、先月同じ講演があったのですが、こちらもハズレでした。公文書館では、神奈川県の成立という地図の展示もあって、その関連補充講演なのです。聴きたいでしょ。
e0116694_21464935.jpg  しかし、県の図書館のガードは固かったですねぇ。私の前にも、茅ヶ崎から来たという70代らしき男性がいらしてたのですが、その方は、茅ヶ崎(ケが小さい茅ヶ崎)という地名がどこから来たのか、抽選で外れたけど、是非演者の方に質問したいとの理由からでした。1時間も前から来ているのでした。受付の職員は、待っていただいても、と困惑の様子です。欠席の方があっても、会場に入ることは難しいです。会場に来れば、抽選に外れても聴くことが出来るという前例を作りたくないのでしょ。ここに来る前に娘から、憐れみを誘うよう情に訴えて頼むんだよ。強きに頼むとダメになるから、という助言があったのですが、ダメでした。仕方ありません。せっかく交通費と時間を掛けてきたのですから、公文書館に行ってみることにしました。忖度されてもいいのになぁ、と内心思いながら。
e0116694_22896.jpg   二俣川にある県立公文書館の企画展示には誰もいませんでした。廃藩置県前後の激動する国内で(何しろ、藩がなくなってしまい、地方公務員はいないのですよ)、地方自治の根本である版図が変えられたのです。現在の神奈川県は、犬が東を向いているような、横長の県です。しかし、伊豆半島から現東京都の三多摩が神奈川県であった時代は、縦長の県で、面積も3倍くらいはあったでしょう。現在の川崎市、横浜市の大部分は武蔵の国です。それが相模の国側になり、三多摩地区は東京になった。この管轄換えはどのようにしてなされたのか。理由は?。反対運動、賛成運動はなかったのか?。すんなり事は成ったのでしょうか?。      やはり、今日の講演は聴きたかった。e0116694_22313931.jpg
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 県立図書館隣の"掃部山公園"には、井伊直弼の銅像があります。初代の直弼像は戦時中金属供出のため、この像は二代目です。台座は、あの皇室建築家の妻木頼黄が設計しています。
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by JF1EBPKH | 2017-06-24 22:37 | 趣味 | Comments(0)

地図くらぶ見学会

e0116694_2122871.jpg  今日は、地図くらぶの見学会です。見学先は、"J-POWER電源開発磯子火力発電所"と、"横浜市電保存館"。本当は、会員の中からの希望で、"東京ガス横浜火力発電所"が本命だったのですが、東京ガスは、社員がアテンドしない一見さんは見学出来なくなっており、伝手を頼って再トライしてみたのですが、やはりOKが出ず、上記の2か所になった次第です。最近、テロの警戒のためか、このような一見さん御断りの施設が多くなってきております。
 
 場所は、横浜市磯子区。根岸湾の埋立地にあります。私にとって、磯子区とか金沢区は横浜市内なのに、東京より遠く感じられる所です。この施設に行くのはもちろん初めて。我が地図くらぶの会長は、この埋立の図面を引いていたという 御仁です。当時はこの近くに住んでいらしたというので、ご案内にはこれ以上の方はいません。道々、昔語りをたくさん聴かせていただきました。
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  この埋立地には、日本石油、東京電力、電源開発、東京ガス、東芝、石川島播磨重工業、日清製油等々、エネルギー分野に関しては日本のNo1.企業がすべて立地しています。今回見ることが出来なかった東京ガスは、-162度で運ばれてきたLNGガスを気化させて、その際の圧力を利用して発電するというユニークな冷熱発電をここで行っています。今回尋ねたJ-pawer電源開発は、東京ガスの隣の敷地で石炭を燃やして発電をし、これも隣接する東京電力横浜火力発電所に売ってますという、発電所だけでも3つ並んでいるのです。発電所の基本は、原子力でも、火力、水力、風力のいずれでも電気を起こすタービンを何によって回すかということですが、ここの電源開発の発電所は、大都会の真ん中で石炭火力の発電所なのです。当然、環境問題が提起されるところですが、何とここの発電所は、横浜市の厳しい環境基準を大幅にクリアし、ほとんどCo2.も出さず、煤煙、高温排水などもないという発電所です。  そもそも、石油、石炭など化石燃料を燃やして発電すること自体が時代遅れかと思いますが、電源開発は創始が国策会社であったために、石炭の斜陽化を防ぐ目的で、伝統産業を守るかのように石炭発電を継続しておりますが、現状はオーストラリア、インドネシアからの石炭輸入が大部分で、国産の石炭は釧路の炭鉱から年間50万t.のみ細々と移入しているだけですとのこと。私どもは石炭に超高圧をかけてガス化したものを燃料にしているのかと思っていましたが、石炭を粉々にして、高圧釜のような設備で燃やしているという。燃えカスや煤、臭きなどは活性炭で除去し、粉塵状の石炭ガラはセメントの材料にしたり、JAに売って肥料にしているとお土産に100gずつくれました。そこまで進んでいるのかと、ビデオや説明を受けていよいよ工場見学です。しかし、石炭が目に触れるわけでもなく、タービンを覆っている鉄の塊や燃やしているという建物を見るだけです。敷地が狭いので、いろいろ工夫をして発電してますとの話でしたが、ここの発電所で使う石炭の量は膨大で、サイロと呼ばれる石炭備蓄の設備も1日分に未たず、毎日粉砕した石炭を取りに東京湾を2隻の専用船が貯蔵庫から運んでくるのだという。だから東京湾が混んでいるんだと納得?   工場内の設備はどれも大きくて、何がどうなっているのかは部外者の私どもにはさっぱりわかりません。しかし、工場内は緑が多く、ゴミや放置されている部品類も見当たらず、実に清潔な環境でした。肥料や4色ボールペン、メモ用紙、飲み物までいただいて発電所を跡にしました。
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by JF1EBPKH | 2017-06-22 21:28 | 趣味 | Comments(0)

初夏の収穫

e0116694_19275291.jpge0116694_19281338.jpg  今年の梅雨は雨が少なくて、田植えが大変な地方もあるようです。私の菜園もカラカラ状態で、水をまいた程度ではとても追いつきません。でも、雨がないうちにと思って、タマネギは先々週、ジャガイモは今日全部掘り上げました。しかし、雨が少なかったためか、タマネギもジャガイモも小ぶりな出来で、お芋じゃなくて小芋です。肥料が土中に十分浸透しなかったようです。植えた時の堆肥が十分こなれてなくて、スコップで彫り上げるとサラサラと出てくるのです。いつもならゴロゴロした大きさのジャガイモがたくさん掘れるのに残念。1年分持つかな。
 果物も、いつもより小ぶりな出来ですが、甘さは少し濃いような気がします。木イチゴ(フランボアーズ)は日持ちがしないのでジャムにして、ビワはとりあえずコンポートにして、そのままかゼリーよせに。ビワなんて種ばかり大きくて、美味しい果物とは思っていませんでしたが、このビワは有名果物屋さんのビワの種から育てた実生木なので、けっこう美味しいのです。ビワが美味しいなんてねぇ。もうすぐブルーベリーとブラックベリーが食べごろになりますg、今年は桃も楽しみです。去年はたった一つしか実らなかったのに、今年は幾つか袋掛けも出来ましたんでね。ワクワク。

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by JF1EBPKH | 2017-06-18 20:08 | 晴耕 | Comments(0)
  一週間は早いもので、もう3週目。地図講座の最終回です。テーマは、"旧公図と火災保険図"。一般的にはほとんどなじみがない地図の話ですが、この地図にはお金が絡んでくるので、大変重要な地図になります。私も現物は見たことがありませんが、ある意味で一番確実な地図とも言えます。なぜならば、"公図"とは、土地課税をするための基礎調査を図にしているからです。そのために、公図は土地の境界、地目(田畑等)、地番、面積などの記載があります。縮尺も1/600か、1/1000に決められ、法律に基づく公的な地図という意味で"公図"なのです。
  歴史も古く、明治初年の税制改革でそれまで各地で異なっていた税制(年貢)を廃止し、土地の価格(地価)を基準として、全国一律の基準で税(地租)を賦課したからです。旧公図作成にあたって、e0116694_167445.jpg
◯土地1筆ごとに番号を付ける(地番)
◯地目の確認
◯所有者の確認
◯土地の面積を測量する
◯収穫高・収穫物の単価・利子率から地価を算定する
いうなれば、土地の戸籍にあたるので、地籍図ともよばれております。
  明治政府は、1884年(明17)地租条令を公布し、土地台帳を作ります。これらは郡役所から収税部出張所に提出され、各地の税務署が管轄しました。横浜市に関していえば、このようにしてつくられた公図(土地台帳附属地図)は関東大震災によりほとんど焼失しますが(税務署、裁判所の登記所、市役所などにあった副本類も)、都市部では震災復興土地区画整理事業により、道路を拡げたり、土地の区画を四角くしたりして、新たな公図を作りました。
  現在の公図(旧公図)の位置づけは、1947年の土地台帳法、1960年の土地台帳法廃止、不動産登記法改正によって土地登記所(法務局)管轄になり、登記所に備えるものとしては経年劣化、使用による破損などから順次電子化されています。
  もう一つ、"火災保険図"というものは、保険料率を算定するための地図です。これは昭和初期から30年ころまでに作られたそうで、収録地域は火災保険が売れると見込まれた市街地が主でした。これは民間が作成した地図ですが、建物の形状(石、煉瓦、コンクリート、土蔵、木造等)、位置(周りに銭湯、ガソリンスタンド、火を使う工場などがない)、消火栓の有無など実に細かな表示がされており、屋根が藁、萱、瓦、などまで記載がされているものもあります。昔の市街地を探る地図としては、建築物の形状が判るだけでも興味が惹かれます。こういう普段あまり目にしない地図は、面白そうです。
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by JF1EBPKH | 2017-06-17 22:59 | 趣味 | Comments(0)

6月

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  梅雨に入ったといえ、今年は雨が少なくて、昨日ようやく雨らしい雨が降りました。菜園はカラカラで、行く度に水遣りはするのですが、自然の雨の量にはかないません。先週植えたサトイモには、いい雨だったともいます。木イチゴも色付いて、もう食べられます。雨が少なかったので、味が濃くて美味しいです。昨年秋に、イタヅラで鉢植えにしてみた木イチゴにも実がついて色付きましたので、玄関前に飾っております。
  ビワは一昨年ほどには成っていませんが、今年はカラスに食べられないよう、袋かけをしました。袋を掛けている最中、手に触れて落ちかけたものを食べてみましたが、甘酸っぱく、もう食べられる状態でした。某有名な果物屋さんの実生から大きくなった木ですから、美味しいのは当然かもしれませんが、種が大きいのが難点です。
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  玄関の内側は、雨降らし小僧です。キキョウの鉢を置いてます。トイレの壁には、昨年と同じ「雨だから かまくら」の観光ポスター。大仏境内の花崗岩の敷石が雨に濡れて、とても雰囲気がある写真です。雨も、このように撮るといいものです。
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 今までコナラだとばかり思っていた鉢が、実はカシワではないかと思っています。葉が大きいし、落葉します。カシワだと、とっても嬉しいんですけど。
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by JF1EBPKH | 2017-06-14 20:59 | 日常 | Comments(0)

最近の見学先事情

  『横浜・瀬谷地図くらぶ』で、磯子にある「東京ガス磯子工場」と、「J-PAWER電源開発磯子火力発電所」を見に行きましょう、ということになって、私メが仕事がら手配役を引き受けさせていただきました。ホームページを見れば、どちらも一般公開している施設だし、たいして難しくはないだろうと思っていましたが、「東京ガス磯子工場」は、ほぼダメなようです。現在、この施設は一般公開はしなくなって、社員がアテンドする方のみ見学させているということなのです。ホームページでは、10名様以上でないとお受けできませんとありましたので、私は10名いないと絶対ダメですかと問い合わせはしたのですが、電話での回答はダメですとのことで、社員がアテンドしなければダメという回答ではなかったのです(その後、メールをチェックしてみましたら、4/14付で、社員アテンド必須ですと記入されていました)。いつからこのようになったのでしょう。
  「J-PAWER」のほうは、名簿提出でOKになりましたが、当日の増員は出来ません。参加者の変更があった場合、前日までに名簿を訂正し、誰が代わるのか履歴が判るように修正してください、との一行が入っていました。東京ガスも、J-PAWERも、博物館的な公開、広報施設を持っています。そちらではこれほどの制限はしていないようですが、何故双方とも磯子の施設だけが厳しくなったのでしょう。考えられることは、首都圏にあるインフラの超重要施設なので、テロとかの標的にならないよう、信用のおける人以外は禁止にしたということでしょうか。
  しかし、東京ガスの木更津工場や、小平の施設では社員アテンド必要なんて書いてありません。磯子は、実働施設だからでしょう。横浜港の大黒ふ頭の東京電力横浜火力発電所も、現在見学を休止しております。東電は、地震がらみで見学施設を休止しているのでしょうが、インフラのテロ対策上見学が出来なくなる施設は今後増えていくでしょう。世の中、ますますやりにくくなっていきそうです。

  追伸、私はこれまで、視察を目的とする旅行をかなり経験しているほうだと思います。国会議員の公式派遣団、農林省や法務省など中央官庁、財団、地方公共団体などなど、民間も加えれば、結構珍しい趣味的な旅行も経験しております。企画や手配は、それぞれ違いますが、私自身そのような分野が好きだったからともいえるでしょう。㈶矯正協会・法務省矯正局とで実施した欧州矯正施設視察団(刑務所視察)、KKRや日赤との欧米の病院視察、農村振興協会とは欧州の田舎をずいぶん回りました。美術館や博物館、イタリアの職人工房めぐりなどは自分の趣味です。現在でも、大学の研修では、グッチやマックス・マーラの工房やミラノ・スカラ座の衣装工房見学。国内でも、東大寺の大仏のヒザがある壇上まで登らせていただいたり、唐招提寺や春日大社で特別な食事をさせてもらったり、この仕事をしていてよかったな、と思うような仕事をさせてもらいました。役得とも言えます。だからこの仕事、やめられません。
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by JF1EBPKH | 2017-06-11 22:49 | 仕事 | Comments(0)

横浜・地図三昧2

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 1874(明治7)~78(同11)年測量・81(同14)年発行『横濱実測図』1/5000内務省地理局発行。維新後、明治政府が国土を近代測量で測った最初の地図です。内務省の実測図は、のちの陸地測量部の地形図とは異なり、等高線ではなく、ケバ線で表現されているため、現在の中区根岸の海岸線が濃く表現されています。当初、政府は1/5000地図を基本図にしたかったようですが、あまりにも枚数が多く、かつ経費が掛かるため、東京、大阪、神戸とこの横浜などの一部でしか作成されませんでした。
  本日2回目の講座は、"横浜・地図にない場所"がテーマです。地図にない場所は、地図に描けないか、故意に描かないかですが、本日は今の地図にない場所、ということでした。消えたものから見えてくる横浜の近代をみていこうという主旨です。それは、①横浜村、②洲干弁天、③元町百段、④魚市場、⑤横浜監獄、⑥吉田川・新吉田川、⑦入船町、⑧もう一つの消えた場所(山下海水浴場)を題材にして、なぜ消えて行ったのかを解いていきます。
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  これは、1891(明治24)年、尾崎冨五郎編集・発行の『横浜真景一覧図絵』です。実測図が、現在の地形図とすれば、この地図は現在の電子マップ(建物などの名称が入っています)にあたるでしょうか。この地図は、建物が石造、煉瓦、木造とで区分されていますが、気球に乗って上空から見たという想定で作られています。
  実測図では、左に神奈川の宿が描かれ、神奈川台場も海に突き出た様子がはっきり見ることが出来ますし、開港された横浜が実際は神奈川宿ではなく、入江の対岸にあって、条約を締結した5か国が開港場所が違うともめたことがよくわかります。
  真景図の方は、開港後の横浜を描いておりますが、港の様子はもとより、居留地とその後背地の街づくり(街路)が実によくわかります。また、居留地内の赤っぽいほうが日本人街、白っぽいほうが外国人居住区(中華街の街路が斜めになっています)と分けられているのが見て取れます。桟橋から下に真っすぐのびて、横浜公園に至る通りが日本大通りで、右にイギリス領事館が、その反対側に神奈川運上所(のちの縣廰)があるのも象徴的です。
  ①~⑧までの地図から消えた場所、建物ですが、それは都市の発展そのものでして、開港されたことで神奈川宿の一部でもない一寒村の横浜村が一躍日本の表玄関になり、今でいうところの〝人、物、金〟が集中的に注ぎ込まれました。寒村の村でなくなってしまったのです。その後関東大震災で大打撃を受けますが復興という建て替えがあり、戦災でまた焼け野原になったものの高度経済成長で海岸が埋め立てられ、水辺もそこにあった工場も消失しますが、“みなとみらい”という新都市が出現します。たかだか160年しか歴史がない大都市ですが、それだからまた面白いのかもしれません。昔の地図には描かれていて、今の地図には存在しない。当然逆もあります。今日もまた、珍しい地図をたくさん見せていただきました。
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by JF1EBPKH | 2017-06-10 20:30 | 趣味 | Comments(0)

横浜・地図三昧

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  今日から毎土曜日3回にわたって、横浜開港資料館、横浜都市発展記念館、横浜市史資料室の3館が共同で、"地図で見る横浜の歩み"講座を開きました。募集80名のところ、結構な数の応募があったようですが、運よく当選してルンルンで聴講させていただきました。先週は、県の公文書館で、"神奈川の地名"という講座があったのですが、こちらは245/40で落選。県立図書館の『公文書からさぐる地名の不思議』も落選。1勝2敗です。
  本日のテーマは、「横浜のさまざまな地図とその系譜」。来週は、「横浜・地図にない場所」。最終回は、「旧公図と火災保険図」。
  横浜はわずか160年の歴史資料しかありません。ペリー来航以前はわずか数戸の漁村が、今や人口373万人の大都会です。その変遷の地図はもちろんですが、今日はまず地図の基本的な事柄から講義です。冒頭に地図の定義から、分類。地形図、地勢図、地籍図、等々。誰が作ったか、民部省、陸軍、国、県・市、業者等々。版式、縮尺、多肢にわたります。しかし、図式の説明はなかったなぁ。どうでもいいけど。それにしてもいろいろあるものです。
  講義は、旧英国総領事館であった現開港資料館の講堂で行われましたが、地図はそこから歩いて2・3分の横浜都市発展記念館に展示されておりました。これがまたいいんです。今日は17時閉館だったので、その時間まで居させてもらいました。でも時間が足りません。7月1日には、展示の地図の説明があるそうだから、また来ます。地図はいくら見てても飽きません。
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by JF1EBPKH | 2017-06-03 22:38 | 趣味 | Comments(0)

私の本棚99

無所属の時間で生きる (朝日文庫)

城山 三郎 / 朝日新聞社


  今回の添乗では、城山三郎さんの『無所属の時間で生きる』を持っていきました。最近はこう言っては何ですが、お客様の振る舞いにイライラさせられることが多くなって、心の安寧を図るために、価値観が同じだと思われる方の本を持って、心を静めさせております。でも、今回は本を読むこともなく、集合から解散までの、往復の電車の中だけの読み物になりました。『無所属の中で生きる』??。これは、『この日、この空、この私』というものと同じではないのかな、と読み初めに思いながらも、同じでもいいや、心の安寧を得るためだものとそのまま読み進めましたが、やはりこの人の随筆はいいなぁと、心が落ち着きます。城山三郎さんの著書は、小説も含めて何冊も読ませていただきましたが、文官官僚でただ一人戦犯として処刑された広田弘毅を描いた『落日燃ゆ』や、誰も引き受けてのない国鉄の再興を、政財界から懇願されて無給で引き受けた石田禮助の心意気を描く『粗にして野だが卑ではない』など。そしてこの人の著作の書名がいいのです。財界総理とはこの石坂泰三氏を嚆矢としますが、『もう、きみには頼まない』とか、配偶者の死を送って、『そうか、もう君はいないのか』など、署名だけで哀調が伝わってきます。「もう、きみには頼まない」と言われた大蔵大臣はどう対処すればよいのでしょう。今の、というより先の東芝の役員全員に聞かせたかった。
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by JF1EBPKH | 2017-06-02 23:47 | | Comments(0)