花博の主会場は、海軍道路の東側になります。夏に比べて大きく見た目が変わったのは、県営細谷戸住宅と旧通信隊基地の間にあった道路に白く塗られた壁が出来たことでしょう。高さは5mほどあって、アルミ板か鉄板のようです。何のための壁なんでしょうか。騒音防止、無断立ち入り禁止、さてまた何をしているのか見られたくないからなのか。おそらく大なり小なり全部でしょう。しかし、この壁は住宅の東端部できれてますので、そこを通過すれば中は見えてしまいます。先月、以前から気になっていた煙突基壇のあった場所を見てきましたが、今日はその掘削面が東へ伸びているような気がしました。工事用車両が入る道でも作るのでしょうか。
どうしてここを掘っているのか、先月29日に横浜市教育委員会文化財保護課へ地図くらぶの会長と行ってきました。大きな建造物を作る際、まず埋蔵文化財がないかどうか、建設会社より早く担当する文化財保護課が試掘しておかねばなりません。これは文化財保護法で決められていることですが、何故ここにしたのか。根拠を教えてくださいと伺ったのです。結論から言うと「開示請求を出して下さい」との返答でした。会長は、金沢区の野口英世記念館の保存で慣れてますから、軽く受けて帰りましたが、工事指示書の要点を知りたいのです。終戦時、GHQはここの補給施設の内容報告書を作成させているはずなのですが、防衛省の資料室にも無いようなのです。火薬、砲弾類以外に、何も埋蔵していなかったのか。実際に建築工事が始まってから出てきたら、それこそ大変です。花博が開催できなくなる可能性さえありますし、開催が遅れることも想定しておかねばなりません。敷地予定の箇所には、重機械がすでにアチコチに入っていて、草ぼうぼうの箇所や、灌木が繁茂していた所も一面刈り取られています。案内をしていても、夜は街灯も何もないし、背丈よりも高いススキの原だから、遭難してしまいますからと、今朝は冗談で遭難した場合のパンという事で、3人には連れ愛がバイトをしているパン屋さんからパンを買ってお渡ししているのです。 「横浜市内でこんなに平坦で広いところ見たことない」と言っていましたが、今日は日陰もなく暖かです。私も汗をかいてましたが、皆も上着を手に持っています。「これから日陰になりますから」と、瀬谷市民の森の方へ向かいます。空気が変わります。中丸古戦場跡とか、この原っぱの向こうは程ヶ谷カントリーです、なんて説明してようやく瀬谷高校前に出ました。「バス停まであと3分ですから」と、休憩なしで歩き疲れた皆を元気付けて、聖マリアンナ横浜西部病院前の停留所までで約17,000歩。お疲れさまでした。
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by JF1EBPKH
| 2023-12-05 21:10
| 日常
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by JF1EBPKH
| 2023-12-04 20:03
| 日常
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今日は私の母校であります横浜市立南瀬谷小学校に呼ばれ、『瀬谷の昔を知ろう』という総合学習の語り部として5年2組の教室に伺いました。こういう授業は私が小学生の頃はなかったですが、今は児童が学びたい事として、自分たちで授業の予定を考えるのだそうです。国語・算数・理科・社会何でもいいそうですが、郷土史を学びたいというクラスにまず御礼を申し上げます。
このオーダーをいただいたのは10日ほど前のことで、紹介してくれたのは私が以前住んでいた南台連合自治会の会長を長くやっていらした林茂さんからの電話でした。この方は私より8つほど先輩にあたりますが、今でも『福福』という非営利法人を運営していまして、人脈は広い方でいらっしゃいます。
先週に学校からの仲介者経由で、児童の質問書をいただいており、担任の先生と電話で内容の詳細は聴いておりますが、ウソは言えないし、教育的な回答をしなければならないだろうと、瀬谷の少し昔の年表や著作などを取り出し、私の小学校の卒業アルバムや昭和30年にこの小学校は出来ているのでその頃の南台の航空写真や町の様子、瀬谷駅・三ツ境駅等の昭和30年代の写真を何枚もプリントし、授業に臨みました。話し手は私を含めて5名。児童は5つのグループに分かれて講義形式ではなく、座談形式です。その方が質問しやすいだろうと、これは担任の先生の希望でした。時間は5時間目と6時間目の2コマありますから、状況に応じて短くても、長く終わっても構いません、とのことです。こういう時間の決め方はありがたいですね。
さて、第一問。「南瀬谷小が出来たころはどんな様子でしたか?」に始まり、「どんな遊びをしましたか?」、「よく行ったお店とか、好きなお店は何でしたか?」、「生徒の人数は?」とか、色々出てきますが、皆質問票にありましたので、そこいらはスイスイと体験を交えて、少し大げさに回答します。しかし、ビー玉遊びは知ってても、メンコが良く判らないようです。馬乗りという遊びもしたことが無くて、これは説明のしようがないと諦めました。また、住宅が出来る前は、南台は大日本兵器という会社が、銃弾や薬きょうを作っていて、戦争に負けて会社が必要でなくなり、広大な更地を横浜市が住宅地にしたんだよ、とか、「昔あって、今ないもの」など、物はずけのような問いには、「映画館かな。三ツ境にはスバル座があり、大和には東映、大映、日活、それにアメリカの兵隊が大和にはたくさん住んでいたから洋画専門の〝つばめ座〟という映画館がありました」というと、映画館で眠ってしまう人はいなかったですかとか、子供料金はいくらでしたかとか、予想してない質問が続々出てきます。皆映画を楽しむつもりだから眠ってしまう人なんかいなかったし、お菓子とかジュースを飲みながら満足してましたよと答えます。映画館の中には売店があって、せんべいなどは音がするから売っていないとか、コーヒーなんかもまだ飲む人はいなかった。自動販売機なんかはズーっと後のことですと。
5つのグループでしたが、一番時間が伸びたのが私のところでした。連れ愛いからは、「一杯しゃべり過ぎるんじゃないよ!」と、長屋のかみさんみたいなことを言われていたのですが、私はたくさん話したくて、もうこの時とばかりに話していたようです。でも、嬉しいじゃありませんか。こんな注文は毎月あっても好ましく思います。また、誘ってくださいまし。
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by JF1EBPKH
| 2023-11-30 21:27
| 仕事
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旧大蔵省印刷局、現在は独立行政法人国立印刷局が試し刷りをした阿修羅像の摸刻切手です。実際に作られた切手ではありません。国立印刷局は、日本銀行券、郵便切手、印紙、日本国旅券、官報、各種証券類など凹版印刷による技術向上と技術者の養成のために、美術絵画や人物肖像を描く(銅板に彫る)業務もしています。凹版印刷はその目的から民間での印刷は法律で禁止されていましたが、最近一部解禁となりました。また国立印刷局には『朝陽会』という内部組織があって、これは日本国内で探しうる最高の印刷技術者集団でしょう。世界は広く、切手や紙幣を印刷できない国もあって、国立印刷局が注文印刷を受けているものも結構あるようです。しかしながら職人(技官)も定年退職があり、紙幣のデザイン変更も頻繁にはありませんから、技術の伝承や養成は避けて通れません。そこで行われているのが美術作品の模造を作成して販売(霞が関の政府刊行物販売所で売っています)したり、このような切手(印刷する面が小さいので、習作に手頃)をデザインする目的も兼ねて作っているというわけです。絵画の美術作品は販売されていますが、模造切手は売ってくれません。
しかし、どうでしょう。実際の切手の印面は左の方が1/2くらいなのですが、画の迫力は圧倒的に冒頭の阿修羅像にあります。顔も冒頭の阿修羅の方が実物に似ています。国立印刷所では、このような技術を使ってクリスマスカードを最近では販売しているようです。また、郵趣家のために、浮世絵を翻刻してはがき大の印刷物を作ってもいます。技術の伝承にはいいじゃないですか。 〖冒頭の阿修羅〗
グラビア 3色
凹版ザンメル2色
〖左の阿修羅〗
凹版3色
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by JF1EBPKH
| 2023-11-22 23:18
| 趣味
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今回の『住宅・土地統計調査』の回答調査票を見て思ったことですが、何とまぁ高齢者世帯の多いこと。そして、老夫婦、高齢者一人だけという世帯がこれほどいるのかという事に驚きました。南区の人口は198,934人(R.5.10/01)ですが、人口密度は西区より高く市内第一位で15,726人/㎢(同)。ここで約5千世帯強の住宅・土地調査を実施して回収率がどれくらいになるか(集計はまだ出ておりません)わかりませんが、若い世帯や単身者などは未回収の率が高いことになるとしても、この先由々しき事態になってしまうのではないかと危惧せざるを得ません。でも、彼らは持ち家(大多数が木造平屋か2階建てです)率は高く、居住年数も結構長い人々ばかりです。南区は結構坂道が多く、崖もあちこちにあります。平坦な瀬谷に比べると大地震の際には覚悟が必要でしょう。
日本政府は、東京とか都会ばかりに人を集約させてしまい、人口を平たんにする施策をまったくしてこなかったために、後世に禍根を残してしまうのではないかと思っていますが、様々な社会現象を見るたびにアンバランスの国になってしまったなぁとつくづく思うのです。私がまだ中学生の頃は、一億総中流化と言われていました。オリンピックが開かれ(1964年)、大阪万博(1969年)には日本の国民の半分以上6千万人が見に行ったと聞いています。2027年に瀬谷で行われる予定の国際花博覧会は目標1,500万人ですよ。当初1,600万人だったのに、百万人減らしてどうするのか。瀬谷区民は何も開催しなくて更地のままでいいのにと大多数が思っています。花博後はやっと企画企業が一社手を挙げてくれましたが、瀬谷区民は成功するとはほとんど思っていません。国民から大歓迎されたイベントとその時代の世相が「前へ進めー!」と気概に燃えていたのでしょう。今はどうか。日本がどんどん沈んで行く。次回、2025年に予定される国勢調査で将来の日本をどう判断するのか。政府には任せておけない気がします。若い人が老後をどのように暮らしたいのか。それが実現するように、若い世代に任せたい
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by JF1EBPKH
| 2023-11-17 20:20
| 仕事
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